※ネタバレ注意!
本記事には、メインストーリーやイベントストーリーの登場人物に関するネタバレが含まれます。

※UPDATE(5/13 11:20):コメント欄での指摘を受けて、「疑似サーヴァント」や「マシュ・キリエライト」についてを説明した「そもそも「疑似サーヴァント」とは何か?」の項目を追記しました。


スマートフォン向けFateRPGFate/Grand Order』(以下、FGO)の最新イベント「レディ・ライネスの事件簿」では、ガチャ限定の新サーヴァントとして「司馬懿〔ライネス〕」と「アストライア」が登場しました。

この2騎は、人間の体を霊基にして顕現した存在……いわゆる「疑似サーヴァント」です。『FGO』では、今までにも「諸葛孔明〔エルメロイII世〕」や「イシュタル」、「パールヴァティー」といった疑似サーヴァントが何騎か登場してきました。

そんな疑似サーヴァントが、今回の2騎の登場を受けて結構な数になったと思い調べてみたところ、合計で11騎を確認(クラス違いは同一とカウント。ゲーム内にサーヴァントや立ち絵として登場しているものに限る)。基本的に『Fate』シリーズの人気キャラクター達を依り代としているため、ガチャで入手を目指す人や、サーヴァントとしての正式実装を期待している人も多いでしょう。


そこで今回は、これら11騎の疑似サーヴァントを改めて振り返り。それぞれが誰を依り代としていたり、どんな特徴があるのかなどをご紹介していきます!

◆そもそも「疑似サーヴァント」とは何か?
今回紹介する「疑似サーヴァント」というのは、高次元の生命である神霊や、霊基が弱すぎてサーヴァント化できない英霊、カルデアの召還式で霊基が作りづらい英霊などがサーヴァントとして召喚されるために、相性の良い人間の体を霊基にして顕現したものです。一言で言えば“英霊に憑依された人間”のこと。

普通のサーヴァントとは違い霊体化ができない他、食事や睡眠など、肉体の生理活動の維持も必要になるといった共通点が存在。この「疑似サーヴァント」と似たような存在として「デミ・サーヴァント」がいますが、これは原理が全く異なる別物となります。

本記事は、あくまで「疑似サーヴァント」について紹介していきますので、「デミ・サーヴァント」に分類される本作のヒロイン「マシュ・キリエライト」は、今回の記事から除いています。


なお、「デミ・サーヴァント」は本来なら不可能な技術であり、「マシュ・キリエライト」は極めて特殊な成功例になります(偶然から生まれたものであり、ゲーム内シナリオでも再現性はないと明言)。『FGO』内でこの「デミ・サーヴァント」に分類されるのも、正確には「マシュ・キリエライト」のみ。近しい存在としては「ジーク」ですね。

「疑似サーヴァント」の簡単な紹介を終えたところで、早速次項目より、現在登場している「疑似サーヴァント」を振り返っていきます!

◆諸葛孔明〔エルメロイII世〕

『FGO』で一番初めに登場した疑似サーヴァントである「諸葛孔明〔エルメロイII世〕」。依り代は、サーヴァント名にも入っている「ロード・エルメロイII世」こと「ウェイバー・ベルベット」です。

普通ならば、依り代にされた人間の精神は憑依した英霊のものに書き換えられ、第三人格とも言える新しい人格に転生するもの。
しかしこの「諸葛孔明〔エルメロイII世〕」は、孔明とエルメロイII世による議論の末、現代に聡いエルメロイII世側が主導権を握ることになったという特殊なパターンになっています。

◆司馬懿〔ライネス〕

イベント「レディ・ライネスの事件簿」で登場した新疑似サーヴァント「司馬懿〔ライネス〕」。依り代は、上記「ロード・エルメロイII世」の義妹である「ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ」です。

「司馬懿〔ライネス〕」も、現代での運用にあたり、「諸葛孔明〔エルメロイII世〕」と同じく主導権は依り代のライネス側が握っています。しかしこちらは、司馬懿が孔明ほど達観した合理主義でもないため、しばしば司馬懿の人格が出てくるという事態に。ある意味、「諸葛孔明〔エルメロイII世〕」より珍しいパターンかもしれません。


◆アストライア

「司馬懿〔ライネス〕」と同じく、イベント「レディ・ライネスの事件簿」で登場した新疑似サーヴァント「アストライア」。依り代は、「遠坂凛」のライバルキャラクター「ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト」です。

依り代の影響からか、ここぞという時でプロレス技を使う屈指の格闘技サーヴァントに。この格闘技や依り代と性格が殆ど変わらないこともあって、ライネスとグレイからは「間違いなくルヴィアだ」と言われることに。後述する疑似サーヴァント「イシュタル」との絡みに期待が持てます。

◆ジャガーマン

第七特異点「絶対魔獣戦線 バビロニア」にて初登場となった疑似サーヴァント「ジャガーマン」。
依り代は、登場時誰もが「SSF」と叫んだであろうギャグ時空担当「藤村大河」です。

「ジャガーマン」の依り代としての選考基準は、“聖杯に縁のある人間の中で最も野生の力、そして野生の宿命を帯びた者”とのこと。つまり「藤村大河」には、とんでもない野生力が秘められていたということですね。正直、真面目に考えたら負けです。

次ページでは、1人の人物を依り代にした2騎の英霊×2をご紹介!

◆イシュタル

2016年クリスマスイベント「二代目はオルタちゃん」にて実装され、その後の第七特異点「絶対魔獣戦線 バビロニア」で活躍した疑似サーヴァント「イシュタル」。依り代は、『Fate/stay night』のヒロインが1人「遠坂凛」です。


依り代として「遠坂凛」が選ばれたのは、「イシュタル」との波長がかなり近かったためであり、彼女のサーヴァントを務めたエミヤ曰く、「素直じゃない系女性の原点」とのこと。「遠坂凛」の影響を大きく受けているため、性格面でも残忍さが引っ込み、善い部分が前に出ていたりします。

◆エレシュキガル

第七特異点「絶対魔獣戦線 バビロニア」で活躍し、約1年後の2017年クリスマスイベント「冥界のメリークリスマス」にて正式実装を果たした疑似サーヴァント「エレシュキガル」。依り代は、上記「イシュタル」と同じく「遠坂凛」です。

同じ「遠坂凛」という人間を依り代にしていても、「イシュタル」は我が強い性格なのに対し、「エレシュキガル」は受動的・内向的な性格になっています。片や「金星の(赤い)悪魔」と言われるのに対し、こちらは「冥界の(赤い)天使」と真逆の評価に。依り代的には、悪魔の方が近しいですね。

◆パールヴァティー

劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]」の公開記念キャンペーンにあわせて登場した疑似サーヴァント「パールヴァティー」。依り代は、『Fate/stay night』のヒロインが1人「間桐桜」です。

依り代となった「間桐桜」は色々と訳ありな人物ですが、疑似サーヴァントとしては善性だけで構成されています。つまり、悪性の方は分かれてしまったということ。ちなみに、善性だけで構成されたと言っても、ヤンデレ感のような、扱いを間違えると危険物になるものが僅かに残っているんだとか。

◆カーマ

イベント「徳川廻天迷宮 大奥」で登場した疑似サーヴァント「カーマ」。依り代は、上記「パールヴァティー」と同じく「間桐桜」です。

「カーマ」は、「パールヴァティー」が疑似サーヴァント化した際に分かれた、「間桐桜」の悪性の部分に惹かれて顕現したものです。「カーマ」の神核が「間桐桜」の運命性と一致したこともあり、より強固な霊基を獲得することとなりました。

次ページでは、立ち絵のみの疑似サーヴァントも含めて紹介。実装されれば、カルデアは大騒ぎ間違いなし!

◆シトナイ

Lostbelt No.2「無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング」で初登場し、その後のイベント「神秘の国のONILAND!!」で正式実装を果たした疑似サーヴァント「シトナイ」。依り代は、『Fate/stay night』に登場するマスターの1人「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」です。

サーヴァント名は「シトナイ」となっていますが、実際にはシトナイ、フレイヤ、ロウヒという3種の英霊が複合した存在であり、サーヴァント名が「シトナイ」になっている理由は、3種の中でシトナイが最も強く表に顕れているからなんだとか。ちなみに、“『Fate/stay night』に登場する”と記述している通り、このイリヤは「★5(SSR)イリヤ(キャスター)」とは別物ですので、ご注意を。

◆千子村正

亜種特異点III 「英霊剣豪七番勝負」にて登場し、明言こそされていないものの、その発言から疑似サーヴァントだと思われる「千子村正」。依り代についても明言はされていませんが、『Fate/stay night』の主人公「衛宮士郎」であることは間違い無いでしょう。

「衛宮士郎」と言えば、今まで紹介してきた疑似サーヴァントも含めて、多くの知り合いがカルデアにいる人物です。もし彼がサーヴァントとして実装されれば、マイルームで聴ける他サーヴァントとの関連ボイスが膨大な数になるかもしれません。

◆グレゴリー・ラスプーチン

メインストーリー第2部より登場した疑似サーヴァント「グレゴリー・ラスプーチン」。依り代は、『Fate/stay night』に登場する神父「言峰綺礼」です。

初登場時は、「まさかこいつが『FGO』に出てくるとは……」と多くのマスターが思ったことでしょう。最新のメインストーリー時点では、ラスプーチンが「言峰綺礼」の人格に肉体を譲り渡して消滅したため、性格が完全に「言峰綺礼」になっています。これからのストーリー展開が不安で仕方ない!

※「空の境界」コラボイベントにて登場したサーヴァント「両儀式」も自身のことを疑似サーヴァントと言っていますが、正式な疑似サーヴァントとは形式が違いますので、今回は除いています(正式な疑似サーヴァントは、英霊に憑依された人間のことを指すため)。

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