スマホ向け英霊召喚RPGFate/Grand Order(FGO)』の英霊が現界したかのようなコスプレを披露する中国コスプレイヤーのnatsumeさん(@natsume0v0)がいます。

高身長のしなやかなボディを活かした多彩なポージングは、“natsume劇場”とも言える圧巻の表現力です。
中国発のスマホ向けシューティングRPG『アズールレーン(アズレン)』の公式コスプレイヤーとしても活躍する彼女は、初来日した2018年夏のコミックマーケット(C94)でも注目を集めました。

沖田総司オルタ(魔神セイバー)『FGO』
実はnatsumeさんは中国で“舞台党”と呼ばれる創作劇などのコスプレショー(※1)に出演するコスプレイヤー。そんな彼女の表現力の高さはどうやって培われたのかを訊きました。『FGO』だけでなく、『Fate/stay night』から始まる『Fate』シリーズのコスプレ厳選写真と合わせてご覧ください。

(※1)中国でコスプレイヤーが参加する無料のコスプレショーも盛ん。

“natsume劇場”を一気見する(全40枚)

――コスプレを始めたのはいつ頃ですか?現在は年間でどれくらいコスプレをしますか?

natsume
2011年頃にコスプレを始めました。
現在はスタジオやロケ地などでの作品撮りとイベント参加合わせて、年間80~100回はコスプレをしています。ありがたいことにお仕事のご依頼も頂いているので、コスプレする機会が増えました。

玉藻の前(白無垢ver.)『FGO』
――普段はどのようなイベントにコスプレ参加していますか?

natsume
上海の“中国版コミケ”「ComiCup」やゲームショウ「ChinaJoy」、広州のアニメイベント「蛍火虫」などを中心に様々な動漫イベント(※2)に参加しています。あとは自分が大好きな作品のオンリーイベントもあります。日本のコミックマーケットにも参加したことがあります。やっぱり聖地なので、できるだけ多く参加する機会が得られたら嬉しいです!

(※2)基本的には中国におけるアニメやマンガ、ゲームなどのイベント全般を指す。


――ご自身は「舞台党」でもあるそうですね。これまでどのような活動をしてきましたか?

natsume
中国ではコスプレの創作劇も盛んなので、自分が好きな作品の創作劇には参加しています。自分が出演する以外では、脚本制作や音響なども担当したことがあります。私にとって舞台党の活動はとても大事です。個人的にはコスプレの特性を十二分に活かせるのではないかと思っています。

natsume/源頼光(バニーガールver.)、w百合欧皇子w(@Lilium725)/酒呑童子(バニーガールver.)『FGO』
――舞台に立つ上で大変なことはありましたか?

natsume
創作劇をやるうえで、キツいと思うことは度々あります(笑)。
屋外だと夏の炎天下や冬の凍えるような寒さの中はとても辛いです。けれど、これまで多くの問題が発生しましたが、私のコスプレショーへの愛を阻むことは出来ませんでした!

natsume/玉藻の前、板医生(@banbanr233)/ネロ『Fate/EXTRA』
natsume/玉藻の前(体操着ver.)、板医生(@banbanr233)/ネロ(霊衣「オリンピアの体操服」)『FGO』
――ポージングによる表現が大変素晴らしいですが、どのようなトレーニングを積んでいるのでしょうか?

natsume
特別な鍛錬などは積んでいません。やることがなければほとんど家にいて運動不足だと思いますし(笑)。ただ、小さい頃に舞踏を学んだので身体が柔らかいとは思います。

――これまでやった『FGO』コスプレの中で、とくに評判が良かったのはどれでしょう?

natsume
自分でも意外だったのですが、アストルフォです。動画投稿アプリ「Tik Tok」で1000万回以上も再生されたんです!

アストルフォ(メイドver.)『FGO』
――改めて、近年は『FGO』コスプレイヤーが増えていますが、その魅力はどこにあると感じていますか。


natsume
以前から『Fate/stay night』から始まる『Fate』シリーズが多くの人に愛されていることが大きいと思います。

『FGO』がリリースされてからは、子供から大人まで、老若男女、様々なキャラクターがたくさん増え、コスプレの選択肢が広がったと感じています。私も当初から『Fate』シリーズが大好きで、『FGO』以前から様々なキャラクターのコスプレをしてきました。これからも継続してもっと魅力的なコスプレを多く披露できるよう努力します!

ライダー『Fate/stay night』

インタビューを得て、natsumeさんが幼い頃に学んだ舞踏と、舞台党としての活動がクオリティーの高いコスプレを生み出す下地になっている気がしました。百聞は一見にしかず。イベントで彼女に会えた時は、その表現力を確認してみてください。
natsumeさんは夏のコミックマーケット(C96)にサークル応募しているので、当選したならば会える機会をお見逃しなく。