ポケットモンスター』シリーズに登場する「ポケモンずかん」といえば、すぐれた頭脳をもつ博士や研究者による叡智の結晶。さまざまなポケモンたちの情報が詰まっていますが、時にはちょっと不思議な記述も存在します。


今回は、ほのおタイプのポケモンの説明で気になる部分をご紹介。どうやら“あつさ”のインフレが想像を絶するレベルに到達しているようです。

◆かわいいからって油断は禁物!
ブースターといえば、イーブイの数ある進化系のひとつ。タイプごとにある進化のうち、ほのおタイプの進化がブースターになります。

ふわふわした毛並みや大きな耳がかわいらしく、マスコットのように愛されていますが、実はその生態には危険な側面も。これまで「ポケモンずかん」で明かされた情報をまとめると、ブースターは体内の“ほのおぶくろ”から1700度の炎を吐き出すそう。


しかもブースター自身もかなり高温らしく、平均体温700~800度、炎が溜まった時には900度まで上がるといいます。

900度とは、溶岩に匹敵するほどの温度。かわいらしい見た目に釣られ、うっかり触ろうものなら、火傷どころじゃ済まないかもしれません。

ちなみに『ポケットモンスター サン』の図鑑には、「きのみや えものを つかまえると ほのおを ふいて ウェルダンぐらいに なるまで やきあげてから ガブリ」との記述も。食べ物の焼き加減は、ウェルダンが好みのようです。

◆もはや「歩くマグマ」!
900度のブースターよりも体温が高いのが、ひふきポケモンのブーバー。
体温はなんと1200度で、マグマに匹敵するほどの熱さなのだとか。容易に近づくことすらできません。

さらにブーバーの進化系であるブーバーンは、両腕から2000度の火の玉を出します。とはいえさすがに耐熱の限界があるようで、火の玉を連射しすぎると腕の先が溶けてしまうそう。そのため狩りにおいても、火の玉で獲物を仕留めることはありません。

『ポケットモンスター ウルトラサン』の図鑑によると、製鉄業に重宝される存在のようで、金属の加工をブーバーンの炎に頼っている工場も。
2000度は大体ガスバーナーくらいの温度なので、たしかに頼られてしまうのも納得です。

◆1万度の体温を持つポケモン
900度に体温が上昇するブースター、2000度の炎を扱うブーバーン…。いずれも人間からすると規格外ですが、溶岩ポケモンのマグカルゴは、それすら易々としのぐ体温を誇ります。

マグカルゴは身体が溶岩でできており、『ポケットモンスター サファイア』の図鑑説明によると、その温度は約1万度とのこと。もはや想像することすらできません…。

ただ、実際には溶岩の温度は、最高で1200度程度と言われています。
つまりマグカルゴは、溶岩ポケモンどころではない体温と言えるでしょう。ちなみにあの太陽の表面温度ですら、約6000度という説が一般的です。

『ポケットモンスター ルビー』などの図鑑説明によると、背中の殻はかなりもろい構造となっていて、触れただけで崩れてしまうそう。ただ、マグマに入ると、元の大きさに戻るといいます。

人間の理解を逸脱するほどの高温に到達したポケモンたち。そもそも、そんな温度をどうやって測っているのか、気になるところですが…。
あつさインフレがどこまで進むのか、今後も見守っていきましょう。