12月5日、日本ミシュランタイヤが『ミシュランガイド東京2024』を発表したが、そこに不名誉な形で注目を集めたあのレストランの名前はなかった。今年6月に女優・広末涼子(43)とのW不倫が報じられた鳥羽周作シェフ(45)がオーナーシェフを務めていた「sio」だ。

sioは東京・代々木上原に店を構え、創作コース料理を提供しているレストラン。ディナーコースの値段は10皿11,000円から、アルコールペアリングは8,800円という高級店だ。

騒動前は新進気鋭のシェフとして、料理番組『きょうの料理』(NHK)への出演や様々な企業や自治体とコラボするなど、業界内でも屈指の売れっ子だった鳥羽氏。しかし、不倫が報じられると、コラボや契約が軒並み解消されてしまう。7月、東スポの取材に対して、「sio」のミシュランの内定を示唆していたが、結果的に“剥奪”され、残された拠り所も失うことに。

鳥羽氏の不倫と料理店の評価自体は関係ないが、信頼を失ったことで店の評価にも悪影響が出ているかと思いきや――。

不倫騒動から半年経った12月8日現在、食べログの評価は3.93。食べログによると、4以上の評価が「食べ歩き経験の豊富な食べログユーザーの多くが高い評価をつけたお店。満足できる確率のとても高いお店」の目安となるというため、sioはかなりの高評価を獲得しているといっていいだろう。また、Google Map上での星評価も5点満点中4.2と高めで、騒動後に書かれた口コミも中には手厳しいレビューもあるが、料理やサービスを評価する声はいまも絶たない。

「sioがミシュランを獲得した2021年も、食べログの評価は変わらず3.9でした。食べログはコメントの投稿の有無に関わらず点数が月二回更新されるシステムなので、店の評価は下がっていないといえるでしょう」(フードジャーナリスト)

また、12月といえばクリスマス需要で各レストランは予約が混み合うが、sioはどうだろうか。

予約サイト「TableCheck」で12月のディナーの予約状況を見ると、まだ予約可能な日はいくつかあるものの、ほとんどが埋まっている。また23日から25日はクリスマス限定のコースを展開しており、値段は、ランチ・ディナーともに33,000円で、通常コースの3倍の値段。しかし、こちらも予約サイトでは、土日となる23・24日はすでに予約が埋まっており、25日も残りわずかとかなり盛況の様子がうかがえる。

「sioの内装がカジュアルめであることも踏まえると、この価格設定は相場よりややお高め。席数がそこまで多くはないとはいえ、12月上旬の時点でしっかり予約が埋まっているのは根強い人気があるといえるでしょう」(前出、フードジャーナリスト)

また、鳥羽氏が最近よく厨房に立っているという別店舗「Hotel’s」も予約サイトでは、sioほどではないが埋まっている日が多く、ガラガラという状況ではない。

7月の東スポWEBの取材に対して、「いいじゃんもう俺は。

『あいつは不倫したけど料理やらせたらやべーよ』でいいじゃん。そう思いますけどね」と答えていたという鳥羽氏。料理の腕は相変わらず衰えていないということなのだろうか。