’23年は、イベントがようやく復活してきた1年だった。映画祭や舞台挨拶など華やかな場所で美しいドレス姿を披露してくれた大御所女優たち。
評価するのは、30~40代向け女性誌で活躍する30代女性スタイリストAさん。
■黒柳徹子(90)スイートなドレスを着こなせる唯一無二の90歳
アニメ映画「窓ぎわのトットちゃん」公開御礼舞台挨拶に登壇した黒柳。前日までハワイに滞在する様子を自身のインスタグラムで発信するなど、パワフルな性格は年を重ねても健在だ。
「90歳でも甘めなドレスを着こなせるのは黒柳さんだからこそ、さすがです。クリスマスのブローチを重ね付けして、遊び心を入れているのも可愛い。ジュエリーはあえて控えめで、全体的にまとまりがあって素晴らしいです」(スタイリストA)
■草笛光子(90)ノースリーブドレスに透けケープを合わせる麗しい着こなし
主演映画『九十歳。何がめでたい』は10月にクランクイン。それとほぼ同時に90歳の誕生日を迎え、「毎日老いと闘っていますが、90歳と闘ったら損。闘わないように受け入れて90歳を大事に生きてみようと思います」とコメント。年を重ねた今も、女優業にまい進している。
「シンプルなブラックドレスで終わらず、キラキラ輝くケープをまとっているのが華やかですね。
■吉永小百合(78)自分に似合う“赤”の色味で顔の血色もGOOD♡
36年振りとなるスキンケアCM、「五島の椿」新CMに出演となった吉永小百合。いつまでも変わらない美貌と赤いドレスを着こなす姿は話題に。
「ご本人に合う素敵な赤ですね。パキッとした色味の服に、ネックレスとピアスでさりげなくダイヤを差しているのは、大人だからこそ楽しめる着こなしで憧れます。ちらっと脚が見えるドレスの丈感もいい感じ。実は少しエッジが利いているデザイン性も洒落ています」(スタイリストA)
■かたせ梨乃(66)攻めたレザースタイルはさすがの貫禄
昼の帯番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)にゲストとして出演した際、「水着になると自分の体が見えるじゃないですか。水着になるとここ(の部分)がちょっと気を付けた方がいいとわかる」とコメント。何十年も習慣にしている水泳がスタイルをキープする秘訣だと語った。
「この年齢でこれだけ攻めたコーディネートを着こなせるのはすごい! スカートにはかなり深めのスリットが入っているけれど、鍛えられた若々しい脚が美しい。ファーや肩が広いジャケットで重心を上に持ってきているので、余計に脚がすらっと見えてお見事です」(スタイリストA)
■キムラ緑子(62)ゴールドを差し色にしたブラックドレスが技あり!
’24年1月から始まるミュージカル「トッツィー」の製作発表会見にて。大ヒットした日曜ドラマ『VIVANT』(TBS系)では“別班の司令”を名演。実力派女優としての地位を築いている。
「年齢を重ねると黒やグレーのコーディネートでまとめがちだけれど、ゴールドの差し方がお上手で、若々しく見えます。レースについたスパンコールも華やか。欲を言えば、ウエストの切り替えが高すぎワンピースは年齢を重ねた人にとっては胸が垂れているように見えてしまうので、注意が必要です」(スタイリストA)
■麻生祐未(60)これぞお手本にすべき“アラ還の透け服”
10月に行われた東京国際映画祭にて、22日に公開した映画『PERFECT DAYS』舞台挨拶に登壇した麻生。1月スタートの鈴鹿央士主演ドラマ『闇バイト家族』(テレビ東京)にも母親役として出演、変わらずドラマに出続けている人気女優だ。
「大人の女性らしい控えめな透け感が上品ですね。透け感がなければもっと単調な着こなしになっていたでしょう。元々スタイルが良い麻生さんですが、大人女性が気になる体の部位をうまく隠せるシルエットです。首元にワンポイントを持ってきているのも、顔がパッと華やいで素敵」(スタイリストA)
■檀れい(52)ピンクドレスで圧倒的なオーラを放つ
3月、出演する舞台の製作発表会見にピンクのドレスをまとって登壇した檀。普段からライブなどでドレスを着慣れているだけあって、派手な色味にも負けないオーラを放っている。
「色、形が彼女にとても似合っています。一般的に50代でカラー服を着るのは“挑戦”と言われますが、血色がよく見え、若作り感のない絶妙なチョイスです。オールバックのヘアスタイルに強めのメイクで、色に負けない存在感」(スタイリストA)
■アンミカ(51)全身白にカラフルな小物を合わせて遊び心満載!
「白って200色あんねん」という伝説の名言を生み出したアンミカ。
「スタイルアップできるパンツの丈感の選び方が上手です。脚を大胆に出していても“頑張っている感”はまったくありません。小物はカラフルにしていて、遊び心あるさすがの着こなしです」(スタイリストA)
どの女優も、自分に似合うものを知っている着こなしが素敵だ。年を重ねるほど、すべてシックにまとめてしまうと、おばあちゃんのようになってしまう。大人世代は、露出をするのではなく、色や素材をひと工夫すると華やぎそうだ。
年末年始、久しぶりに開催される忘年会、同窓会の参考になるかも!?