「私たちは、8歳と6歳の2人の子どもがいる4人家族。もともとは浪費家で、子どもが生まれるまで貯金はゼロ。
そう話すのは、Instagramで節約や貯金のノウハウを発信し、『時間もお金も育てる暮らし方』(扶桑社)の著書がある主婦のあにかさん(42)だ。
あにかさん夫婦は共働きで、夫が手取り28万円、あにかさんが手取り16万円の収入。児童手当2万円を足しても月46万円と、決して“高給取り”ではないにもかかわらず、ここまで貯金できたのはなぜなのだろうか。
「保険の無料相談でファイナンシャルプランナーの方に、ライフプランシミュレーションを組んでもらう機会がありました。すると、『このままでは60歳で破綻する』と……。衝撃を受けました」(あにかさん、以下同)
住宅ローンを抱え、夫の50万円のリボ払いの残高まで発覚するなか、老後資金を貯めるべく、4年で1千万円を目標に節約を開始したというあにかさん。
「私の給料とボーナスを全額貯金できれば、年250万円の第1目標は達成できるなと。最初は支出を減らすことに集中し、節約中心で貯め続けました。この『種まき期』は、自分の家計を総ざらいするんです。大嫌いな家計簿を3カ月だけつけて、予算表を作る準備期間でした。それから、家族で目標を話し合う。
そうして、「お金の流れを自動化」したという。
■まずは固定費・やりくり費を徹底的に縮小する
「2人の給料はメイン口座に入れ、各月の貯金目標額が自動引き落としで貯蓄口座に入るように設定。お金を引き出すのは、毎月定額のやりくり費と、現金で積み立てている特別費の合計額を月1回のみ。貯蓄口座に貯まり続ける仕組みになりました」
あにかさんの家では、住宅ローンや光熱費、保険、サブスク代などの固定費を除いた、節約の余白がある項目を“やりくり費”として設定。その内訳は、外食費込みで食費3.5万円、子ども費約2万円、夫婦の小遣い2万円ずつ、子どもの小遣いが約1千円。日用品費はポイント払いで賄うという徹底ぶりで、医療費、冠婚葬祭、ペット代、旅行などは特別費として現金で積み立て。
予算内で生活を回すために大切と語るのが、習慣の見直しだ。今回は、効果抜群の“やめた習慣(9)”を教えてもらった。
「ムダを徹底的に見直しました。住んでいる地域柄、それまでの水道代は月1万円を超えていましたが、節水シャワーに替えることで月2千円浮くように。食事はできるだけワンプレートにして洗い物を減らし、キッチンの止水栓(給水バルブ)を調節して水量を抑え、まとめて洗うように。目に見えて水道代が減りました」
さらに、ケーブルテレビをやめて地上波のみにした。
節約は効果が大きい項目から手をつけるのがポイントだ。
「わが家の場合は、通信費、保険、水道光熱費、住宅ローン、変動費の順に見直しました」
最初に大きな効果が出ると、楽しくなってほかに波及するという。そして、4人家族で1カ月3.5万円という驚きの食費については、このような工夫が。
「スーパーは、週2回行っていたのを月3回だけのまとめ買いにして、月2回は野菜が安い産直市場へ。消費期限の短い牛乳やパンなどは、コンビニで追加購入しています。お米やペットフードなど重いものはネットスーパーの定期便でまとめ買い。“なくなったから買いに行く”がなくなるだけで、ついでのムダ買いが激減。食費を月1万5千円も削ることに成功しました」
外食したいときは、貯めたポイントを活用することも多い。
「節約前は、外食費だけで月1万円以上使っていました。休日に家族で出かけて、『疲れたから』と突発的に外食することが多かったんです。
給料が入るたびに服やバッグを新調していたというあにかさんだが、物欲はどのように抑えたのだろうか。
■新品・現金主義をやめると貯金が加速
「新品主義を捨て、欲しいものは、中古も検討します。何かを買うときは、メルカリなどのフリマアプリで売られている価格と売れ行きを事前にチェックし、高く売れそうなものは新品で気に入ったものを買い、不用になったら売却。反対に売れなさそうなものは、中古か底値セールで手に入れます」
そして、現金貯金主義をやめて資産運用をはじめたことも、目標額達成には欠かせなかったという。今ではお得な優待券が届く株主優待株や高配当株を購入し、月1万円の配当金も入ってくる。
「最初の3年はなかなかお金が増えず、精神的にも続けるのが大変でした。それでも4年目から芽が出て、第1目標の1千万円を達成。投資は月2万3千円のiDeCo(個人型確定拠出年金)からはじめて、次につみたてNISAで月5万円を積み立てるなど、段階的に増やしていきました」
貯金目標は一朝一夕では達成できない。節約生活をストレスなく、長く続けるためのコツは?
「決めた予算を徹底して守ることに尽きます。そのために、自由に使ってよい現金の予備費1万円を毎月準備しています。
夫婦間の目標共有も不可欠だ。
「私が節約をがんばっても夫が浪費をしてしまい、言い合いになったことも。夫婦でライフプランシミュレーションを確認し、危機感をもったことで、夫婦の目線が合うようになりました。プロの力を借りる方法はおすすめです。すべてを我慢する節約は続かないので、完全に削ることはしません。私たちのこだわりは“海外旅行”。旅行積み立てをメインに、30万~50万円くらいで、そこは使うところと割り切っています」
メリハリのあるお金の使い方で、着実に資産を増やしていこう。
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