曇り空のもと、愛子さまが会場に入られると、集まった人々の顔には一斉に光が差し込んだような笑みが広がっていく――。
5月23日、東京都内で開かれていた「ラオスフェスティバル2026」のオープニングセレモニーに、愛子さまは出席されていた。
「昨年公式訪問されたラオスとの親善を深める目的で、在日ラオス大使館などが主催して開かれたイベントです。
ラオスご訪問後も、大使館を表敬されたりするなど、愛子さまは同国との親善をこれからも深めていくことに、強く関心を寄せていらっしゃいます。実直にお務めに臨まれているご姿勢は、今後も国内外の人々の胸を打ち続けることでしょう」
愛子さまがお務めに励む日々を過ごされるなか、ご将来を大きく左右する国会の議論は大詰めを迎えている。
今国会では皇室典範改正に向け、(1)結婚後の女性皇族の身分を保持する案、(2)旧宮家の男系男子が養子縁組で皇室に復帰する案、の2つを軸として議論されてきた。5月15日には各党・会派の代表が集まる全体会議が開かれ、森英介衆院議長は衆参両院の正副議長の4者で案の取りまとめに着手するとし、進展が注目されてきた。
「早ければ5月中に、まとまった『立法府の総意』案を各党に提示する全体会議が開かれます。この各党に提示される『立法府の総意』案は、自民党と日本維新の会の政策合意に基づく内容となるとみられています。森議長は、自民党で議論を主導してきた麻生太郎副総裁の長年の“腹心”です。総意案にも麻生氏の主張が強くにじむ形となる公算が大きく、それが国会の考えとして高市早苗首相に伝達され、皇室典範改正案が作られていくことになるのです。
野党に一部歩み寄った文言などが盛り込まれる可能性も残されているものの、森議長は『全党の賛同を得るのは不可能』などと発言しており、与党案で強行突破するシナリオも十分にありえます」(全国紙政治部デスク)
■皇室に一般国民が…山積する問題点
皇族数が減っていくという現状に対して、一刻も早い解決が求められてきた経緯もあり、皇室典範改正を急ぐ高市政権。だがこのまま突き進めば、愛子さまの未来に暗い影を落としかねないと、宮内庁関係者も危ぶんでいる。
「養子縁組案を警戒する宮内庁幹部も少なくないですし、それ以上に自民党案が女性皇族のご結婚相手とそのお子さまを『皇族としない』としていることにも、懸念する声が上がっているのです。
結婚後も配偶者が一般国民のままであれば、皇室のご活動の多くで整合性がつかなくなる事態が起こります。たとえば国賓を招く晩餐会などは、原則夫婦で招待されますが、夫が一般国民ならば、そもそも招待の対象となるのか、席次はどうなるのか、という問題がまず考えられます。
さらに配偶者が仕事をしている場合、女性皇族が地方でのご公務に臨まれるにあたり、必ず同行できるのか、という懸念もあります。仕事を休む休まないの問題以上に、そのご公務が配偶者の仕事に利益を供与したり、逆に関係団体にとっての利益相反となるケースも想定されてしまうのです」
元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんも、国会の議論に対して次のように懸念を示す。
「国際親善の場では夫婦同伴が必要になることもあるでしょうし、一般国民であっても、皇族の妻と共に公務に関わるのであれば、夫の職業は制限されるでしょう。
一般国民の夫も、赤坂御用地など宮内庁管理の国有地に住むでしょうが、皇宮警察本部が夫の護衛も担う場合、警察法の改正なども必要になってくると思われます。
なによりも、結婚後に皇室に残るか離れるかという選択の責任を女性皇族本人に負わせ、“残ったとしても夫と子供は一般国民のまま”という戸籍の違う家族を強いるのは、皇族を生身の人間として見ているとは思えません。このままでは、皇室と内閣・国会の間に溝ができる恐れがあります」
ご結婚後、配偶者とお子さまが皇族でないことで、皇族としての使命感や葛藤、懊悩を分かち合えず、孤独なお立場に置かれかねないという愛子さまの未来。天皇陛下の知人も、次のように明かす。
「ご成年後のご様子から感じていることですが、両陛下をお支えするためなら、愛子さまはご結婚を諦めることもありえると思います。それほどまでに殿下は、日々のお務めに励まれ、“国民とともに歩む”という皇室のなさりように真摯かつ誠実に向き合われていらっしゃるのです」
長年皇室番組に携わる放送作家の、つげのり子さんもこう語る。
「ご結婚後も皇室に残るのか、一般国民となって一人の女性として生きるのか、皇室典範改正後にはこの選択を迫られます。愛子さまをはじめ女性皇族方は悩まれることになるはずです。
愛子さまの昨今のご発言やご様子からは、皇族としてこれからも天皇皇后両陛下をお支えするというお気持ちを抱かれているようにお見受けしています。
しかしながら、配偶者とお子さまが皇族になれないことでさまざまな支障が生じることを懸念されれば、愛子さまは生涯独身であることを選ばれる可能性もあるでしょう。この今後の課題について、国民は重く受け止めて考えなければならないと思います」
孤独な結婚よりも両陛下を支える――。悲壮なまでのご覚悟でお務めに励まれているプリンセスに、高市政権は非情な選択を迫ろうとしている。
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