映画「急に具合が悪くなる」(6月19日公開)の濱口竜介監督が26日、東京・千代田区の日本記者クラブで行われた凱旋会見に出席。第79回カンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した岡本多緒とヴィルジニー・エフィラを改めて称賛した。

 最優秀女優賞を受賞した2人について、濱口監督は「本当にこの受賞をうれしく思います。2人の学者の往復書簡から始まった映画なので、その魂を作るように演じてくださった2人に、こうやって評価が与えられたのは支えた自分にとってもすごく誇らしい」と喜んだ。

 高い演技力を評価された2人だが、「おふたりは演技も素晴らしいけど、そもそもの人間性が素晴らしい。キャリアを重ねてきてますけど、決して失わない“純粋さ”みたいなものがあって、モデルにした2人の人間性も表現されているんじゃないかなと感じる」と評価。「私も撮影現場で感動していたし、泣いてしまった。そういうものが世界の感覚にも届くものなんだと感じることができたのはうれしい」と充実感に浸った。

 ◆「急に具合が悪くなる」 がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者と人類学者が交わした20通の往復書簡集が原作。パリ郊外で介護施設「自由の庭」を運営するフランス人女性・マリー=ルー(エフィラ)と末期がんの日本人舞台演出家・真理(岡本)による心の交流を繊細に紡いだ物語。同じ名前の響きを持つ2人が出会い、人生の最期をどう過ごすか。偶然から始まる交流と、その関係の変化を描く。

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