物欲がなくても、大好きな人からのちょっとしたプレゼントは嬉しいもの。けれど単純には喜べないこともあるようです。
今回は相手のプレゼントに「驚きの意図が隠されていた」という経験をもつ、羽鳥稚奈さん(仮名・20代)の話を紹介します。

よくプレゼントをくれる彼氏と、結婚も見据えていた

 稚奈さんとその彼氏・裕翔さん(仮名・20代)との出会いは、たまたま居合わせた居酒屋で席が隣同士になって盛り上がったこと。当時を振り返り、「軽い出会いだったけれど、面白くてやさしい裕翔にのめり込んでいきました」と稚奈さんは話します。

いつもプレゼントをくれてた彼氏の“裏事情”。まさかの入手ルー...の画像はこちら >>
「高価なものではないけれど、何かあるごとに雑貨をプレゼントしてくれる心遣いも好きでした。自分の趣味ではないような雑貨も結構ありましたが、『相手に何かしてあげたい』というような心遣いが感じられて、嬉しかったんです」

 そのため稚奈さんも手料理を振る舞ったり、外食費やデート代を支払ったりして、お礼の気持ちを伝えていました。物知りで話題が尽きない裕翔さんとの楽しい時間がずっと続くと信じて疑わなかった稚奈さんは、出会って3か月頃から結婚も意識しはじめます。

「結婚についてのはっきりとした話はありませんでしたが、例えば、スーパーで買い物をしたときには結婚したらご飯はどっちが作るとか、公園で遊んでいる子どもたちを見かけたときには何人ほしいとかいう話は頻繁にしていました」

彼氏の友人から聞かされた衝撃の事実

 ある日、稚奈さんは、裕翔さんの友人である友己さん(仮名・20代)とバッタリ遭遇。裕翔さんと居酒屋ではじめて出会ったとき、いっしょにいた人物でした。久しぶりに会った友己さんは唇の端が切れていて、その周辺がアザになっています。

いつもプレゼントをくれてた彼氏の“裏事情”。まさかの入手ルートに「楽しい日々は何だったの?」
雑踏
「友己が気づいて声をかけてくれたのですが、その姿に驚いて、挨拶もそこそこに『どうしたの?』と突っ込んでしまいました。すると友己が『裕翔が遊びで付き合ってた女の子に、巻き添えで殴られちゃったんだよ』なんて言うから、驚きしかありません」

 裕翔さんの彼女は稚奈さんのはず。なのに友己さんは「俺もまさか、こんな痛い思いをするなんて考えもしなかった。いままでは目をつぶってたけど、あいつ女癖が悪いから稚奈ちゃんも気をつけて。あいつがなにか言ってきても軽く流したほうがいいよ」と言うのです。


今までのプレゼントは「廃棄品」だった!

「詳しく話を聞くと、どうやら裕翔は、友己の実家が経営している雑貨屋で廃棄する商品を引き取っては、女の子たちにプレゼントしてご機嫌をとり、複数人の女性と交際していたらしいのです。当然ですが、友己は私と裕翔が付き合っていることは知らなかったようで、かなり驚いていました」

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プレゼントを受け取る女性
 雑貨をプレゼントされていた女の子たちは、稚奈さんと同じように「尽くしてくれている」と勘違い。お返しの代わりにご飯やデート代を奢っていた女子のひとりが真実を知って、裕翔さんと大モメ。そこへ偶然遭遇した友己さんが、不幸にも巻き込まれてしまったのだといいます。

「ケンカを止めようとしたら、女の子の拳が思いっきり顔面に当たってしまったそうです」

 稚奈さんはそこまで聞いてもすぐには信じられず、裕翔さんを呼び出して話を聞くことにしました。

「付き合ってると思ってたの?」と言われて

「友己に聞いた話を伝えて、裕翔を問いただしたら、あっさりと自白。逆に『付き合ってると思ってたの?』と言われてすごく腹が立ちました」

 稚奈さんが「じゃあ、あの楽しい日々は何だったの?」と聞くと、「それは俺も楽しかったよ。ただ、付き合おうという話もしていないし、結婚しようとも言っていないよね。ただエッチしただけじゃん。セフレだろ」とまで言われて衝撃を受けたとか。

「友己の話だと、他のモメていた女の子にも同じような言葉を言っていたそうで、本当に最低です。裕翔のことは一生許せませんが、自分たちが恋人同士なのかをしっかり言葉で確認する必要があることや、プレゼントをしてくれるからといって単純には喜べないこと、勉強になりました」

 悔しい思いでいっぱいだと吐き捨てるように言った稚奈さんは、数年経ついまも男性不信だといいます。相手を疑いすぎて不快感を与えてしまうのも問題ですが、ときにはお互いの関係性や言動について確認することも、大切なのかもしれません。


―シリーズ「男と女の『ゆるせない話』」―

<文/山内良子>

【山内良子】
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意。
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