もう“おばさん”だから、落ち着いた格好をしなきゃ…そんな風に思ってしまう人は多いのではないでしょうか。

そんな固定観念を跳ね除け、ド派手ファッションに身を包むファッショニスタ・はる。
さん(@rarara_narara)。63歳になった今でも服を楽しむことを忘れず、Instagramで発信し続けています。

3人の子供を持つはる。さんは子供の反抗期や父との死別、母の介護などを経験しても、常にポジティブに乗り越えられたそう。はる。さんに“ご機嫌になるため”の秘訣や、50~60代からおしゃれを楽しむコツを伺います。

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子育て卒業をきっかけにInstagramを開設

――Instagramを始めたきっかけを教えてください。

はる。さん(以下、はる。):「ママ友」を意識した服装からフッと解放された2019年頃、子供たちに「インスタやってみたら」と勧められたことがきっかけです。1番下の子が20歳ぐらいの時で、子育てを卒業したタイミングでしたね。それまでSNSは全くやっていませんでした。

――派手な色の組み合わせだけでなく、コーディネートもすごく上手ですよね!

はる。
:
始めた頃は「派手な服を着て、はい終わり」みたいな感じだったんですけど、最近は重ね着にハマっています。スカートの下にパンツを履いてみたり、Tシャツの上に何かを羽織ってみたり。インスタの撮影をしていた時、長女に「なんか足らん」とアドバイスをもらって、それで服を重ねてみたらとても面白くなったんです。

――お子さんたちもファッションセンスがあるんですね。

はる。:次女は韓国ファッション好きのギャルなんですけど(笑)、長女とはファッションの好みが似ていますね。真ん中の息子はシンプルだけどこだわりがある感じ。インスタを始めたのも「せっかくそんな派手な服着てるんだし」という上の娘の発案で、彼女にやり方を教えてもらいました。今は自分一人で投稿まで行っています。

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はる。さんと漫画家の長女・キシダチカさん

両親も“派手”を認めてくれるように

――フォロワーが増えていく中で、ご家族や周囲の反応はどうですか。特にご両親は派手ファッションに反対されていたようですが…。

はる。:家族も職場の人も、みんな面白がって応援してくれています。
両親もインスタを知っていて、「今になって専門学校に行ってたことが生きてきてるやん」と言われました。認めざるを得ない状態になったんでしょうね。

91歳の母とは、介護で仲が深まった

――ご両親との関係性に変化はありましたか?

はる。:父が亡くなり、91歳でストーマ(人工膀胱)を使用している母のもとへ週1回通っているんですが、昔より話すようになりました。2人で向かい合う時間ができて、以前は聞けなかったことを話したり、父との惚気話を聞かされたり。それが楽しくて。

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親に反対されていた「服飾専門学校」時代のはる。さん
介護はいつか必ず訪れるものと思っていたからか、今のところ苦労と感じたことはありません。

ただ、もし介護でしんどい思いをしている人がいたら、1人で抱え込まないでって伝えたいです。子供だから介護しないといけないわけではないですから、プロに任せてもいい。その代わり、今できる限りのことはしようと思っています。

――介護や子育てなど様々な経験をされていますが、いつも明るく乗り越えていますね。

はる。:なんでも面白がってしまうんですよ。
私、ありがたいことに“アンチ”がほとんどいなくて。
1ヶ月に1回ぐらい「きっしょ」みたいなコメントが来ることもあるんですけど、そういう時も面白くなって「きっしょやってー!(笑)」って、笑っちゃうんです。

――落ち込んだ時はカラフルな服を着ることで気分が上がったり?

はる。:あんまり落ち込まへんからなあ(笑)。でも例えばですけど、仕事で失敗して落ち込んでしまっても、帰りに可愛い洋服とか小物を見つけると「可愛い!」ってテンションが上がりますよね。

カラフルで好きな服を着ていると自分がご機嫌になるので、気分が乗らない服は着ないようにしています。「好き」を身に着けることが1番いいと思うんです。

ファッションのお手本は同世代じゃなくいい

――シニア世代になってから派手ファッションをしてみたい、という人にアドバイスするとしたら?

はる。:いきなり全身揃えるのは大変だと思うので、靴やカバンなどの小物から冒険してみることをおススメしています。あとは「こうなりたい」という目標になる人を見つけること。私が大好きで参考にしているYouTuberのあさぎーにょさんは30代。お手本にする人は必ずしも同世代じゃなくてもいいんです。

シニアは「上質で丁寧な服」じゃなきゃダメ? 63歳“ド派手”女性に聞く、介護や仕事でしんどい時でも“ご機嫌に生きる”コツ
はる。さん
――「若い人を真似するのはみっともないのでは…」と躊躇してしまう人には。


はる。:誰かに迷惑をかけているわけじゃないし、気にしなくていいと思うけどな。ただ、私注意していることはあって、「胸やけするようなファッションはしない」と決めています。着たい服を全部着てしまうのは避けて、“引き算”も考える。何回も何回も鏡を見て、下品にならないように気を付けています。

試着で気づくことは多い。子供服にもチャレンジ!

――ほか、買い物や着こなしで意識した方が良いことは?

はる。:とにかく試着は大事。手当たり次第にいろんなお店にツカツカ入っていって、いっぱい試着してみてほしいです。

服は立体なので、着て初めてわかる発見がある。似合わないと思い込んでいた服が、意外と似合うと気づくこともあります。子供服もシルエットがボクシーでウエストが変にくびれてないところもお気に入り。
着てみるとぴったりだった!なんてこともありますよ。

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子供服ブランド「マーキーズ」のkidsTシャツを着用
――ちなみに昭和、平成の時代と、令和時代のファッションに対する変化は感じますか。

はる。:やっぱり多様性が重視されている時代なだけあって、ジャンルも多様だなって思います。私が中高生ぐらいの頃は本当に限られていて、IVYファッションかハマトラか、あとはヤンキーぐらいしかなかった。

一方、雑誌などの限られた情報の中でやりくりしてきたから、創意工夫のエネルギーはもしかしたら今より強かったかもしれない。

60代の“青文字系”ファッション雑誌を作るのが夢

――はる。さんは60代からのファッション雑誌を作りたいのだとか。

はる。:本屋で働いていて雑誌が売れない時代だとひしひしと感じます。いわゆる“青文字系”のファッション誌が好きだったんですけど、それがどんどんなくなっている。60代向けの雑誌自体はめちゃくちゃあるんですけど、「上質な洋服を丁寧に」みたいなものばかり。
だから、大人の青文字系ファッション誌を作るのが夢なんです。

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はる。さん
――ぜひ読んでみたいです! 最後に今後の目標と同世代の方へのメッセージをお願いします。

はる。:まずは健康でいること、これが第一! 個人的な目標としては、動画にチャレンジしたいですし、同世代の方には何歳からでも遅くないのでどんどん好きなことをしましょうね、と伝えたいです。「自分に呪いをかけないでね」って、これからも言い続けます。

<取材・文/そらこ、写真提供/はる。さん>

【そらこ】
フリーランス編集者・ライター。コミック系出版社の編集を経てフリーに。現在はWEBメディアを中心に女性向けライフスタイルやエンタメなど幅広いジャンルで活動中。「動物愛護社会化検定 基礎級」取得
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