(台北中央社)東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出について、台湾は専門家を日本に派遣し、現地を視察する方針で、行政院(内閣)原子能委員会(原子力委員会)は、3月に日本が新型コロナウイルス対策として実施している入国制限が緩和されるタイミングで、なるべく早く訪問できればとの考えを示している。

同委が20日、中央社の取材に応じた。
専門家の派遣についてはすでに日本に伝えており、意思疎通を図っている段階だという。感染状況を考慮し、訪問期間をなるべく短くする考えで、関連の設備の状況を確認する他、東京電力と意見を交わす予定。訪問団には同委以外に農業委員会漁業署や衛生福利部(保健省)食品薬物管理署の職員もメンバーに加わる。

福島第1原発には、国際原子力機関(IAEA)が今月、調査団を派遣。台湾はIAEA非加盟のため独自に訪問団を組織する方針で、日本側と日程などについて協議を続けている。

(潘姿羽/編集:楊千慧)