(台北中央社)中部・苗栗県と台中市にまたがる台湾で2番目に高い山、雪山(標高3886メートル)で今年に入り、記録的な積雪の影響により山岳事故が相次いでいる。雪覇国家公園管理処によると、1月から現在までに3人が死亡、6人がけがをしたという。


苗栗県消防局は10日、登山をしていた5人組のグループのうち、1人が約300メートル下に転落したとの通報を受け、ヘリコプターで救助した。救助された登山客は右手骨折の疑いがあったものの、意識ははっきりとしており、その後、台中市内の病院に搬送された。

同処の陳俊山副処長は中央社の取材に対し、雪山山脈では2月に積雪が最近5年間で最も深い約90センチに達したと説明。現在でも一部で約60センチの雪が積もっていると語った。

同処では、雪山登山には経験があったり、訓練を受けていたりすることが望ましいとし、十分な装備を携帯すべきだと呼び掛けている。

(管瑞平/編集:齊藤啓介)