(嘉義中央社)南部の嘉義市や嘉義県などを走る阿里山林業鉄路(阿里山鉄道)のハイクラス新型列車「森里号」の機関車1両と客車5両が完成し、29日に車両基地の嘉義車庫(嘉義市)に搬入された。車体外観は日の出などをイメージした黒、赤、金色で塗装されており、2026年に営業運転を始める見込み。


同鉄道を運営する農業部(農業省)林業・自然保育署阿里山林業鉄路・文化資産管理処の報道資料によると、森里号の英語名称は「EVI」で、阿里山一帯に暮らす台湾原住民(先住民)族ツォウ族の言葉で「樹林」を意味する。山の麓から峰への敬意や、林業から観光への転換のプロセスを込め、人と自然の調和や共生を表現したという。

同処の周恒凱副処長は、車両試験や運転試験を経て、嘉義―阿里山間の本線に投入して現行の「阿里山号」と共に運用すると説明。乗客に多様な選択肢を提供すると語った。

車両デザインは同処や台湾車両などが手掛けた。客席はバリアフリー席2席を含む97席で、阿里山号の108席よりもゆとりを持たせた。カーブの多い上り坂や高地の気候でも安定した動力が出せるよう、機関車はより強力なエンジンを採用した。また新型台車にはばねを組み合わせて揺れを抑え、快適性を高めた。

2編成を連結することも可能で、輸送効率の向上と柔軟な運用ができる。また同鉄道としては初めて自動ドアを採用するなどし、乗客による誤開閉のリスクを低減した。内装やトイレ、照明、空調、放送設備、情報表示・監視システムなども全面的に改良した。

森里号は機関車5両と客車26両が導入される予定。
阿里山号とは異なる運賃体系を設定するとしている。

(蔡智明/編集:齊藤啓介)
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