(台中中央社)台湾台中地方法院(地裁)は23日までに、ハムスター10匹をトイレに流すなどして動物保護法違反に問われた中部・台中市在住のタイ国籍の女(20代)に、懲役60日と罰金20万台湾元(約100万円)の判決を言い渡した。

女は許可された在留期間を超えて台湾に滞在。
交際していた台湾人男性の自宅(台中市)に住んでいたものの、交際関係を解消した後も女が自宅から出ていかないことから男性が8月28日に警察に通報し、不法滞在であったことから内政部(内務省)移民署に身柄を移されていた。

起訴状によれば、女は同27日、男性との口論の末に飼っていたハムスター10匹を複数回に分けて便器に入れて流し、衝撃死や溺死などに至らせた。さらに同日、一連の行為を撮影した動画を4本、インスタグラムのストーリーズ(24時間限定公開機能)に投稿し、不特定多数が閲覧できる状態にした。

その後、動画を見た市民の知らせを受けた台中市政府動物保護防疫処が、警察に通報していた。

地裁は、女は自らの犯行がハムスターに害を及ぼすことを無視し、ハムスターに恐怖や苦痛といった生理的および心理的な感覚を生じさせた上、虐待の映像を公開して社会の健全な風紀に悪影響を与えたと指摘。裁判官は、被告が犯行を認めていることなどを考慮しつつも、動物保護法違反に当たるとして判決を下した。

(蘇木春/編集:田中宏樹)
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