(台北中央社)通信サービスを手掛ける是方電訊(チーフテレコム)は11日、北海道石狩市の石狩再エネデータセンター(DC)第1号と戦略的提携に関する覚書を締結した。台北と石狩を高速なネットワークで接続し、人工知能(AI)の使用者向けに日本と台湾でサービスの展開が可能なデジタルインフラの構築を目指すという。


チーフテレコムは、台北でDCを運営。延べ床面積は5万平方メートルに及び、多くの通信事業者の海底ケーブルの接続拠点が集まる。一方、石狩再エネDCは、今年開業した大規模なグリーンDCで、地域の再生可能エネルギーを100%活用して稼働する。

チーフテレコムは、AI演算の需要が高まる中、企業がDCに求めるものは速度にとどまらなくなっていると指摘。今回の提携の中核は、両者の優位性を結びつけ、高品質なデジタル回廊を構築することにあるとし、高速なネットワークで台北と北海道をつなぐことで、低遅延でより安定した通信サービスを顧客である企業に提供できるようになると説明した。

また、今回の提携を基に、グリーンエネルギーのサプライチェーン(供給網)の構築にも取り組んでいく方針を示した。台湾企業が脱炭素規制を順守しながら、日本でAIサービスを展開できるよう支援していくという。

チーフテレコムの劉耀元・総経理(社長)は、双方が協力することでアジアを代表するグリーンなデジタル回廊の整備が実現すると語った。

石狩再エネDCは、今回の提携を通じ、石狩から台北にあるチーフテレコムのDCを経由し、世界の海底ケーブルシステムに接続することに期待を示した。

(江明晏/編集:楊千慧)
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