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地球に甚大な被害を及ぼす小惑星が衝突する確率は0ではない。そんな万が一の事態に備えて、研究者たちはの回避方法を模索している最中だ。
自然からエネルギーを少しずつ集めて元気玉を作れればそれに越したことはないだろうが、集めるのに時間がかかると間に合わなくなってしまう。そうなってくると人類は、元気玉頼みではなく、自らの努力でそれに備えておかなければならない。
小惑星が地球に衝突するのを避けるために有力視されているのが、その軌道を変える方法だ。だがどうやって軌道を変えるのか?
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究グループは、現時点で最良と思える方法を発表した。
【2機の宇宙船を使え!】
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究グループによると、衝突する恐れがある小惑星の軌道をズラす方法として有望視されているのは、2機の宇宙船を使う方法なのだそうだ。
1機は「キネティック・インパクター」で、まさに迫りくる小惑星に衝突して、その衝撃で危険なコースから逸らすためのものだ。
もう1機は「偵察機」である。地上からの観測、あるいは宇宙であっても遠く離れた場所からの観測だと、ターゲットの小惑星について大雑把な情報しか得ることができない。すると、仮にそのコースをズラしたとしても、過小だったり、反対に過大だったりする可能性もある。
そこで、キネティック・インパクターに先駆けて小惑星までたどり着き、その詳細を伝えるのが偵察機の役割だ。