北欧が上位を独占。世界で最もコーヒーを飲む国トップ10

コーヒーを良く飲む国トップ10 Christoph/pixabay
 日本人が緑茶を、英国人が紅茶を習慣的に飲むように、コーヒーを文化や伝統として飲み続けている人も多いだろう。

 もっとも今や日本でも朝はコーヒーで目覚めるという人も多いように、近代では世界各国でコーヒーを飲む習慣を持つ人は多い。
また、コーヒーを提供する「喫茶店」は様々な分野の芸術家たちが集まる場として、文化的にも大きな役割を果たしてきた。

 今回、World Atlasが世界で最もコーヒーを飲む国ランキングの上位25位を発表した。その結果、北欧がトップ4を独占、さらに上位9位までがヨーロッパ諸国となり、他のどの地域よりも1人当たりのコーヒー摂取量が多いことが判明した。

 そして予想通りイギリスや日本は25位以内には入っていなかった。
【ヨーロッパは、他の大陸よりカフェイン摂取量が多い】

 一般的に、ヨーロッパは他のどの大陸よりもカフェインの摂取量が多く、特に北欧は毎年恒例の「年間コーヒー消費量」でもランキングトップを占めることが多い。

 今回World Atlasで挙げられている「世界で最もコーヒーを飲む国」リスト25か国のうち、5か国以外はなんと全てヨーロッパである。


 つまり、ヨーロッパ人とコーヒーは、様々な方法で彼らの文化と深く繋がっているということだ。

 例えば、消費量ナンバー1のフィンランドでは、浅煎りで薄味、そして酸味のある良質な豆、いわゆる「ノルディック・ロースト(北欧風焙煎)」が飲みやすく非常に人気だという。

 コーヒーが文化や伝統になっているフィンランドは、スウェーデン同様“コーヒーブレイク”が昔から労働者の権利として主張されており、現在も労働組合が就労時間によって職場で取れるコーヒー休憩の回数を義務付けている。  

 業種によって内容は多少異なっても、両国ではただの「休憩」ではなく、「コーヒーを飲みながら休憩」が正規の労働法として法で定められているのだ。

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【コーヒーを最も飲む国のランキング25位】

 ところ変われば、コーヒーの飲み方も変わる。同じ北欧でもノルウェーでは、コーヒーと砂糖、密造酒を混ぜ合わせた「カルスク」と呼ばれる飲み物が好まれるそうで、それを飲む時にもコーヒーを摂取することから、1人当たりの消費量が高くなっているようだ。


 1位~25位までのランキングは下記の通り。10位以下は消費量に大きな開きがないことがわかる。なお、カッコの中は1人当たりの年間平均消費量だ。

1位:フィンランド(12kg)
2位:ノルウェー(10kg)
3位:アイスランド(9kg)
4位:デンマーク(8.7kg)
5位:オランダ(8.4kg)
6位:スウェーデン(8.1kg)
7位:スイス(7.9kg)
8位:ベルギー(6.8kg)
9位:ルクセンブルク(6.5kg)
10位:カナダ(6.5kg)
11位:ボスニアヘルツェゴビナ(6.2kg)
12位:オーストリア(6.1kg)
13位:イタリア(5.9kg)
14位:ブラジル(5.8kg)
15位:スロベニア(5.8kg)
16位:ドイツ(5.5kg)
17位:ギリシャ(5.4kg)
18位:フランス(5.4kg)
19位:クロアチア(5kg)
20位:キプロス(4.9kg)
21位:レバノン(4.8kg)
22位:エストニア(4.5kg)
23位:スペイン(4.5kg)
24位:ポルトガル(4.3kg)
25位:アメリカ(4.2kg)

 ちなみに、日本の年間消費量は1人当たり約3.5kgだという。

written by Scarlet / edited by parumo

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