ヨーロッパを襲う熱波、山火事に囲まれた列車が緊急停車する事態に
 日本では一旦落ち着いた熱波だが、現在その熱波はヨーロッパの広範囲で猛威を振るっている。イングランドでは18.19日に観測史上初の41度、ポルトガルでは14日に47度に達した。スペインでも45度を記録し、今も酷暑が続いている。

 熱波の影響で、欧州南部では森林火災が相次いでおり、スペインでは18日、走行中の通勤列車に山火事が接近し、緊急停車を余儀なくされたという。

 列車内から撮影された映像は、パニック映画のような様相となっている。

山火事に囲まれ緊急停車する通勤列車 7月18日午前9時30分頃、スペイン、マドリード からフェロルに向かう通勤列車が、サモラ県周辺で緊急停止を余儀なくされた。

 列車の両脇から山火事に囲まれている状況である。緊張した瞬間は、乗客であると思われる、Twitterユーザー、@PacoSeoanePerezによって投稿された。

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 列車は数分停止した後、そのまま目的地へと走っていったという。

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 鉄道会社「Renfe」は、火災に関連する情報を発表しており、この列車がオテロ・デ・ボダス駅とサモラ駅間で一時停止し、他の列車の運行に影響を及ぼしたことを確認したという。

 その後、この区間の列車は一時運航止めし、代替え交通機関のサービス斡旋を行っているそうだ。

 ヨーロッパでは今日で9日間連続の熱波が続いており、イギリス、スペイン、フランス、ポルトガルなどで40度越える日が続出。

 スペインでは16日から17日にかけ、30以上の山火事が発生し、これまでに400人以上が熱中症などで死亡しているという。

 フランス、ギリシャなど欧州各地でも同様の山火事が発生しており、全力で消火活動が行われている最中だ。

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written by parumo

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