そうは言っても学校や仕事のために、座らざるを得ない人だっているだろう。
そんな人にオススメなのが、アメリカの科学者が考案した「ヒラメ筋押し上げ運動」という簡単エクササイズだ。椅子に座ったまま行うことができる。
ふくらはぎにある「ヒラメ筋」は、体重のたった1%しか占めないが、これを動かすだけで全身の代謝率を大幅アップできるのだそうだ。
ヒラメ筋押し上げ運動のやり方 ヒラメ筋押し上げ運動はとっても簡単。椅子に座った状態、かかとを上げ下げするだけでいいのだ。
1. 両足を床にピッタリつけて座り、体の力を抜くたったこれだけだ。だがこのシンプルな動作でヒラメ筋を収縮させるだけでなく、運動神経の働きで自然に活性化させることができるのだという。
2. つま先をつけたまま、かかとだけを限界まで上げる
3. かかとを自然に下ろす
4. これを繰り返す(1セット20回を目安に)
米ヒューストン大学のマーク・ハミルトン教授によると、座りながらやるウォーキングのような雰囲気だが、じつはその正反対なのだそう。
人体は歩行するとき、ヒラメ筋をうまく制御して、できるだけエネルギー効率を良くしようとする(つまりエネルギー消費を最小化する)。
ヒラメ筋の押し上げ運動は、この筋肉にできるだけエネルギーを使わせるのが狙いだ。
[画像を見る]
なぜヒラメ筋の運動は血糖値を調整してくれる 人体は酸素でブドウ糖や脂肪を燃やしてエネルギーを取り出している。
『iScience』(2022年8月4日付)に掲載された研究によると、ヒラメ筋を上下されることでこの酸化的代謝をアップさせて、血糖値をうまく調節してくれるのだという。
実験では、ブドウ糖摂取から3時間後の血糖値の逸脱が52%改善し、インスリンの必要量が60%低下するなど、ヒラメ筋プッシュアップの改善効果は全身に現れることが判明している。
また、食事から食事までの何も食べない時間における脂肪代謝率を2倍に高め、血中の脂肪量を減少させる効果も確認されている。
[動画を見る]
Discovery Unlocks Potential of 'Special' Muscle
こうした効果は、普通のエクササイズや減量・断食などでも得られるが、ヒラメ筋押し上げ運動は、そのどれよりも効果的であるそうだ。
人体には600もの筋肉が備わっている。しかしそれらすべてを合わせても、酸化的代謝は全身の15%にしか満たない。
ところがヒラメ筋は、体重の1%でしかないというのに、押し上げ運動によって全身の酸化的代謝を2、3倍にもアップさせることができるそうだ。
[画像を見る]
photo by iStock
デスクワークが長めな人に最適 デスクワークなどで座っている時間が長いと筋肉の代謝が低下し、さまざまな健康問題が生じることが知られている。
座りっぱなしなだけで、心臓病・糖尿病・認知症などのリスクが上がってしまうそうだ。メタボリックシンドロームや2型糖尿病のような、代謝性疾患のリスクが高い人には、とりわけ悪影響があるという。
手軽な運動でそうしたリスクを予防できるヒラメ筋押し上げ運動は、考案者であるハミルトン教授にとって「もっとも重要な研究」であるそうだ。
References:‘Special’ Muscle Can Promote Glucose and Fat Burning to Fuel Metabolism for Hours While Sitting - Neuroscience News / written by hiroching / edited by / parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』











