最高時速350kmのドローンカメラでF1マシンを追うことはできるのか?世紀の実験が始まる
 もし時速340kmもの凄まじい速さでサーキットを駆け抜けるF1マシンにぴったり追いつき空撮するドローンがあったら。

 先月公開された「Red Bull Drone 1(レッドブル ドローン1)」は、その要望を叶えるためにこの世に生まれた世界最速の撮影用ドローンだ

 F1チームとドローンメーカーの共同開発により、最高時速350km のスピードと恐るべき加速、驚異のコーナリングのすべてを備え、容赦なくマシンを猛追・撮影する、いささかクレイジーなドローンに仕上がっちゃたらしいのだ。


 試作に試作を重ね、プロによるF1マシンのコース1周を休みなくを追う最終テストへ。世界に2つとないF1専用ドローンカメラの実力やいかに。

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世界最速のカメラ付きドローンがF1カーを追うF1マシンを追う!世界最速のカメラドローン 先月27日に公開されたこちらの動画は、イギリスを拠点とするF1チーム、レッドブルとオランダの撮影用ドローンメーカー、ダッチ・ドローン・ゴッズが共同開発した、世界最速を誇る撮影用の高速ドローン「Red Bull Drone 1(レッドブル ドローン1)」の開発過程をとらえたもの。

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 彼らが目指したのは、ただでさえ速いF1マシンにぴったり追いつき、しかもブレずに撮影できるカメラ付きドローンだった。

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 試作を重ねたドローンは、F1マシンの2倍の加速性能を得て、わずか4秒で時速300kmに到達するほどに。

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 さらに最高速度が時速350km を超えるなど、直線コースでF1マシンを追い抜く程度のいささかクレイジーなドローンになった。

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 とはいえ知ってのとおり、F1は猛スピードでサーキットを周回するもの。

 このドローンにとって最大の課題は、F1マシンの卓越したコーナリングに振り切られずに追跡し、安定した映像を記録すること。

 さらにバッテリー維持能力や、加速や減速への耐久性など、クリアすべきことはいくつもあった。開発チームはこれらの課題を念頭にテストを重ねていった。現代のドローン技術の高さを示すプロジェクト レッドブル ドローン1 を見てまず驚くのが、ドローンにあるまじきミサイルめいた形状だ。実はこれ本物のミサイルパーツでできてるらしく、この目的のために特注で開発されたものだそう。


 スピードや機動力や安定性。これらを限りなく高める今回のプロジェクトは、現代のドローン技術の高さを示すのに等しい。

 ちなみに追跡は自動ではなくパイロットによる手動操縦。ゴーグルでドローンカメラの映像を見ながらの爆速のF1マシンを追う。これにはレーサーたちも驚愕していた。

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 なお開発にあたり レッドブル チームは、高性能エンジニアリング部門が有する先進技術のノウハウやそのプロセスも利用したという。コース1週のマシンを休みなく追う最終テストも成功! そして待ちに待った最終テストで、チームはついに、 新しいF1マシン、オラクル・レッドブル・レーシング RB20 による、シルバーストーン・グランプリ・サーキットコース1周の追跡撮影に挑戦。

 しかもドライバーはワールドチャンピオン歴3回のF1レーサー、マックス・フェルスタッペン。RB20は平均時速300km を軽く超えてくマシンだが、はたしてついていけるのか?

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 結果はなんと大成功!3分近くをノーカットで立派に追い切っただけでなく、一瞬待ちかまえるほどの余裕まであったようだ。

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 なお今回の映像は、手動操縦の特注ドローンで撮影された、世界初の連続FPV(ドローンカメラからの視点による操縦)ショットとなる。

  なかなか攻めてるプロジェクトだが、このドローンがあれば、従来にない画角や速さでマシンをとらえ、技術とスピードの限界に挑むF1の世界をよりリアルに伝えてくれそうだ。

References:borninspace / thedrive / youtubeなど /written by D/ edited by parumo

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