救助され、アメリカの動物保護施設にやってきた猫は、慣れない環境のストレスで食事を拒み、ケージに顔を押しつけ続けて毛が抜けるほど追い詰められていた。
スタッフは慌てて預かりボランティアの女性に助けを求めた。
その試みは大成功し、猫は見違えるほど元気を取り戻していった。
さらに奇跡が起きる。
自称「犬派」だった女性の夫が、この小さな命にすっかり夢中になってしまい「この子を引き取る!」と申し出たのだ。
こうして猫は最高のハッピーエンドを迎えた。やはりあの暗躍組織が絡んでいるのかどうかは、ちょっとよくわからない。
施設に保護された猫がストレスでボロボロの状態に
アメリカ・インディアナ州にあるミシアナ動物保護協会(Michiana Humane Society[https://michianapets.org/])に保護され、バグと名付けられた猫は、慣れない環境にうまく適応できずにいた。
強いストレスを抱えたバグは食事を取らなくなり、ケージの金網に顔を押しつけ続けるようになった。
その動作を繰り返した結果、顔の毛が擦り切れて抜け落ちてしまったのだ。
これ以上悪化する前に何か手を打つ必要があった。バグには、シェルターという環境そのものが合っていない可能性が高い。
スタッフは、短い間でも家庭で過ごさせる必要があると考えすぐに行動に移した。
預かりボランティアの家でぐんぐん回復
そこで施設マネージャーが連絡したのが、レイチェルさんという預かりボランティアの女性だった。
電話を受けたレイチェルさんは、迷わずバグを迎え入れた。
レイチェルさんの読み通り、バグは家庭環境に移ってから変化を見せ始める。
静かな部屋で安心したように食事を取り、毛繕いをし、徐々に本来の姿と明るい表情を取り戻していった。
本当は人間に甘えたがりの人懐こい性格の子だったのだ。
犬派の夫が陥落。「うちで飼う」と宣言
そしてこの物語には予想しなかった展開が待っていた。
レイチェルさんの夫は、自他ともに認める犬派だったのだが、バグを家に迎えてから数日後、状況は一変する。
バグはその愛情を夫に全力で注ぎ始めたのだ。夫のそばに寄り添い、夫の毛づくろいまでするもんだから、ついに陥落した。
夫は妻に向かって、「この子は絶対にうちで飼う」と宣言したのだ。
シェルターのスタッフたちは、犬派だったはずの夫が一番熱心にバグを引き取りたがっていると聞いて、おもしろがって笑ったという。
一時預かりのつもりだったレイチェルさんも、夫の本気の様子を見て、家族として迎え入れることを決めた。
永遠の家族として幸せに暮らす
シェルターでケージに顔を押しつけて毛が抜けていた小さな存在は、もうどこにもいない。
今のバグは、家にいる他の猫たちと毎日一緒に走り回り、おもちゃで遊び、家族の一員としてすっかり溶け込んでいる。
そしてバグのそばに常にいるのが、犬派だったはずの「お父さん」である。
救いの手を必要としていた猫が、あれよあれよと、一番求められている人物の元にやってきて、見事家族の一員となる。
この一連の流れは、猫の暗躍組織CDS(猫分配センター)、日本でいうところのNNN(ねこねこネットワーク)の作ったシナリオ通りのような気がするが、全方向ハッピーな成功事例なので、これはこれでよいではないか。
現場からは以上です。











