上記の写真では向かって左側の写真は健康な人の手、右側の写真が乾燥肌の可能性が高い人の手となっている。あなたの手はどちらの写真に近いだろうか。
乾燥肌を放置すると食品アレルギーやアトピー体質になりやすくなる危険性もあるため、乾燥肌のチェックを行ってしっかりと対策をすることが重要である。
外的要因だけでなく保湿因子を作り出すDNA(フィラグリン)の変異を要因とする乾燥肌もあるという。なんと日本人の10%に当たる人が、このDNA(フィラグリン)の異変があるといわれ、日本人女性の5割は乾燥肌の自覚を持っている。
花房火月(はなふさひづき)医師によると、乾燥肌は他の病気を引き起こす危険性があり、食物アレルギーの一部は乾燥肌が原因である。乾燥した口周りの肌から吸収された食べ物が、異物と認識されアレルギーを引き起こすこともあると乾燥肌の放置に警鐘を鳴らしている。
まず、職場でも家庭でも部屋の湿度を40%以上にキープすること。そして手や口周りは日に数回保湿をし、保湿剤は油分の多い無添加・無香料のものを選ぶこと。
また、入浴後は30分以内に保湿することが大切。化粧水だけの保湿では不十分なので面倒でもしっかり保湿剤を使用しよう。
入浴や洗顔時には、よく泡立てた石けんを使用して優しくなでるように洗うこと。ナイロンタオルでゴシゴシこすると乾燥肌を進行させかねないのでやめておきたい。また40度以上の熱いお風呂は、肌の保湿成分を洗い流してしまうので短めにするか避けた方がよい。
手軽さに負けてファーストフードやインスタント食品などに頼ってしまいがちだが、お腹は膨れても栄養価の低い食品であるこれらの食品はなるべく避けて。
洋服やシーツなど直接肌に触れるものは、ポリエステルやアクリルといった化学繊維ではなくコットンなどの天然素材に。天然素材は丈夫で強く吸湿性に優れており、心地よい肌触りが乾燥肌をしっかり保護してくれる。
普段の生活でちょっとしたことに気を配るだけでできる乾燥対策、この冬の乾燥肌から身を守ろう。
【参考】
※はなふさ皮膚科
http://mitakahifu.com/