一時的に「現金社会」に逆戻り?

16日朝に発生した一部クレジットカードのシステム障害。

複数の大手カード会社によると、午前8時ごろ~午後0時ごろまでの約4時間にわたり、一部の加盟店でカードの利用ができない状態になったということです。

また、JR東海によると、東海道新幹線の券売機などで一部のクレジットカードが一時的に利用できなくなりました。

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システム障害により、お金が不正に使われる恐れはないのか?利用者はどう備えるべきか?サイバーセキュリティが専門の神戸大学・森井昌克名誉教授に聞きました。

「クレジットカードが使えない!」朝から報告多数

【クレカのシステム障害】朝からエラー相次ぐ お金は不正に使われない?専門家「一般的には…」3年前の大規模障害では約80万件の取引に影響「複数の決済手段を持って」【解説】
MBS

全国的に起こったシステム障害。

コンビニでクレジットカードが使えず現金で支払った人、交通系ICのチャージができなかった人、新幹線チケットをカード決済できなかった人…街の人は口々に「不便」などと漏らしていました。

「(現金は)500円しか持っていなかったので500円分(のパン)だけしか買いませんでした。結構不便ですね」

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「交通系ICのチャージができなかった。何回か再起動したけどできなくて。不便でした」

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「新幹線のチケットを買ったのですが、友達がVISAで払えなくて現金を持っている人が払った。困りますね」

「通信エラーのレシート」インバウンド客が多い通天閣でも…

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インバウンドで賑わう大阪・新世界の通天閣でもオープン~午前11時半ごろまでの2時間半、展望台などのチケット購入でクレジット決済ができない状態が続きました。

(通天閣観光 高井隆光社長)
「朝からクレジットカード利用のお客さんが『使えない』ということで、通信エラーのレシートが出てきました」

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チケット購入のセルフレジで一時、クレジットカード決済を進めると「お支払いができませんでした」とエラーを通知するレシートが出てきたと言います。

通天閣では急遽、現金のみでのチケット購入に切り替えたということです。

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(通天閣 高井隆光社長)
通天閣はインバウンドの方が多くクレジット利用率が高い。いつも使えていたカードが使えないと困っておられた。たくさんの方が(カード決済を)トライするもエラーではね返されていたので、復旧して良かったです」

3年前にも大規模障害「システムエラーは年に1~2回は発生する」

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2023年11月にもカード決済で大規模障害が起こりました。

午後~夜にかけて、全国の駅・コンビニ・スーパーなどで決済ができなくなり、約80万件の取引に影響。このトラブルは決済ネットワーク会社のシステム更新作業が原因でした。

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神戸大学・森井名誉教授によると「こういったシステムエラーは年に1~2回は発生する」「規模にもよるが、たいてい数時間で復旧する」ということです。

また、「エラー発生直後は繰り返し決済を試みアクセスが集中するため、復旧の遅れにつながることもある」と言います。

お金を不正に使われる恐れは?

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決済トラブルによって、自分のお金を不正に使われる恐れはあるのでしょうか?

(神戸大学・森井昌克名誉教授)
「不正アクセスなどが原因であれば、そうした可能性はありますが、システム障害と言われるような場合、不正に使われることはありません

キャッシュレス決済比率は年々増加…去年は58%に

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経産省によると、キャッシュレス決済の比率は年々増加していて去年は58%に。ここ15年(2010年~2025年)で約3倍に増えています。中でも主役は「クレジットカード」です。

<キャッシュレス決済の内訳>
▼クレジットカード 82.7%
▼コード決済    10.2%
▼電子マネー    3.7%
▼デビット     3.4%
※経済産業省調べ

「現金運用には約2兆円かかる」政府はキャッシュレス化を推進

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政府はキャッシュレス決済拡大に向けて数値目標を設定していて、将来的な目標として80%という数字を掲げています。(中間目標:2030年までに65%)。

その理由として、森井名誉教授は「現金を扱うにはお金がかかる」点を挙げています。

(神戸大学・森井昌克名誉教授)
「紙幣・貨幣を作るのにもお金かかります。ATMにお金入れる時は、警備会社のスタッフが何人も付き添って運ぶため人件費がかかります。また、銀行の間を運んだり、印刷局から色々な所に運んだりと、運用するのに結構お金がかかる。大体2兆円ぐらいコストがかかると言われています」

「複数の決済手段を持っておくことが大事」

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システム障害に対して利用者はどう備えるべきか?森井名誉教授は「複数の決済手段を持っておくことが大事」と指摘します。

最近では“キャッシュレスのみ”の店も増加しているため、「コード決済」などを準備しておくのも一つの手だということです。

(神戸大学・森井昌克名誉教授)
「現金を持っておくことも大事です。

クレジットカード以外に、スマホ決済・電子マネーなど2~3つの手段を持っておくことも大事だと思います」

また、森井名誉教授は「システム障害をゼロにすることはできない」ため、自分自身で身を守ることが大事だと話しました。

(2026年7月16日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

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