奈良県は23日、奈良市の興福寺や東大寺の境内などで8月下旬から今月上旬にかけ、体の一部がない子鹿の死骸4体が相次いで発見されていることを発表しました。

県によりますと、体の一部がない子鹿の死骸が初めて見つかったのは8月21日で、場所は興福寺の北参道や奈良県文化財保存事務所の近くでした。



その6日後には東大寺大仏殿東側付近、翌月17日には東大寺大仏殿西側付近、今月1日には興福寺境内の西部、回廊跡付近で見つかったということです。

子鹿はいずれも非常に小さく、生後1か月に満たないということです。

県は、アライグマなど野生動物に襲われて死亡した可能性があるのかどうか、専門機関に確認しました。

また、人による加害行為だった場合は、文化財保護法や廃棄物処理法違反にあたる可能性があるため、今月15日に奈良県警本部に情報提供をしたということです。

23日午前に開いた会見で奈良県の山下真知事は「専門機関からの回答は野生動物によるものである可能性は低いということだった」と明らかにしました。

子鹿の体のどこの部分か欠けていたのかについて山下知事は「人による加害行為だった場合は犯人にしか知りえない情報で、明らかにすると支障が生じるおそれがあるので言及は控える」としました。

一方で、県の担当者は「実物を見ずに写真だけで判定しているので精度は低い。野生動物による可能性は低いという判断だが、野生動物による可能性についても否定することはできない」としています。

現在は県や奈良の鹿愛護会、興福寺、東大寺、警察でパトロールを強化しているということです。

県は、人が少ない夜間に一人で奈良公園周辺を歩く場合は十分注意するよう呼びかけるとともに、事案の解決につながるような情報の提供を求めています。

▼情報提供先

奈良県観光局奈良公園室電話:0570‐06‐6665(ナビダイヤル)

※奈良県からのお願い
本件事案の解決に直接関係のないご意見の連絡につきましては、回線をふさいでしまうことにより必要な情報提供を受けられなくなるおそれや、現場で全力を挙げている再発防止の取組などに支障を及ぼす可能性があるため、お控えください

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