高橋維新の「R-1ぐらんぷり2019」ネタ全批評

高橋維新[コラムニスト]

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3月10日にフジテレビ系列で放送された「R-1ぐらんぷり2019」。
高橋維新の「R-1ぐらんぷり2019」ネタ全批評
筆者がこれまで何度も同じことを言っていますが、R-1はあくまで「ネタのおもしろさを競う大会」です。そして、「ネタ」という手法は、笑いを生み出す手法としてはさほど優秀ではありません。基本的には台本がガチガチに固められたものなので、アドリブの意外な展開や、天然ボケのおもしろさには決して敵いません。

まして、R-1における審査対象は演者を自分1人しか使えないピン芸です。2人以上の演者が使える漫才やコントと較べても、できることは大幅に制約されます。筆者は「一番おもしろいものとは何か」をずっと探求していますが、R-1を含めたネタや賞レースの中ではそれは見つからないということだけははっきりしているのです。

もちろん、R-1やネタという手法にに存在価値がないわけではありません。R-1みたいな賞レースやそこで競われているネタの存在価値は主に3つです。

(1)「一番おもしろいもの」ではないにしても、それが好きな人は(少なくとも商業的に成り立つ規模で)存在するので、その人たちに向けてやればお金が儲かる

(2)芸人が自分の芸や実力をトレーニングする材料になる

(3)芸人の実力をクリエイターが見極める機会になる

これは、Jリーグで例えると分かりやすいことに最近気が付きました。Jリーグは、世界最高峰のサッカーが展開されているわけではありません。それでも、Jリーグに存在価値がないということにはなりません。

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