いつでも等身大で気に入ったものに袖を通す。それを長年繰り返してきた大人は、いつの間にか好きな服が、自然と似合うようになるものだ。

それを体現した7人のスタイルから、大人カジュアルの着こなしのヒントを探してみた。

 


WHITE MOUNTAINEERING ホワイトマウンテニアリング

2006年の設立以来、「服を着るフィールドは、すべてアウトドア」というテーマのもと、ジャンルにとらわれないコレクションを展開。デザイナーの相澤陽介氏は、これまでにモンクレールやバブアー、アディダスといったさまざまな著名ブランドのデザインを手掛け、世界を舞台に活躍し続けている。

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アーティスト、プログラマー、DJ
真鍋大度さん Age  44
「例えばポケットの配置やフィット感が、自分にしっくりきて疲れない服」。ホワイトマウンテニアリングをそう形容する真鍋さん。プライベートも仕事も基本は黒。そしてDJとしての顔を持つからか、キャップは彼のスタイルのキーアイテム。

 


DIESEL ディーゼル

1978年イタリアで設立以来、デニム業界のパイオニアから、プレミアム・カジュアル・ウェアのブランドへと躍進。次々とユニークなアイデアを繰り出し、これまでにないライフスタイルを提案し続けるファッション界の先駆者だ。

好きなものが自然と似合う「大人カジュアル」を体現する7人の男たち
ジャケット8万5000円、Tシャツ1万4000円、デニム3万5000円/すべてディーゼル(ディーゼル ジャパン 0120-55-1978)、その他すべて私物

ビジョンズ アンド パラドックス ショーディレクター
酒井文章さん Age  32
ボタンタイプのロングトレンチコートを細身のデニムに合わせた酒井さん。「仕事のときは全身黒なので、たまにライトな色を着ると気分が上がります」。長年ディーゼルのショー演出に携わってきた彼は、刈り上げた髪型がトレードマーク。


PILGRIM SURF + SUPPLY ピルグリム サーフ+サプライ

アメリカ東海岸のブルックリンとモントークにある、高感度セレクトショップ。サーフィンを中心にしたアウトドアアクティビティのあるライフスタイルを、さまざまな角度から提案している。2015年には、東京に上陸を果たした。

好きなものが自然と似合う「大人カジュアル」を体現する7人の男たち
ブルゾン1万9000円/スノーピーク×ピルグリム サーフ+サプライ、Tシャツ6800円、パンツ1万5000円/ともにピルグリム サーフ+サプライ(すべてピルグリム サーフ+サプライ 03-5459-1690)、その他すべて私物

ピニョン オーナーシェフ
吉川倫平さん Age  40
サーファーだけに「一年中ビーサンを履く」という吉川さん。羽織った中綿入りジャケットは、薄手のためシャツ感覚でロングシーズン着られる。ちなみに、渋谷・神山町にある自身のフレンチビストロ店は、今年10周年を迎えた。

 

好きなものが自然と似合う「大人カジュアル」を体現する7人の男たち
ジャケット3万6000円、パンツ1万7000円/ともにピルグリム サーフ+サプライ 03-5459-1690、その他すべて私物

キャルオーライン ディレクター
金子敏治さん Age  47
「自分の作る服は西海岸テイストだけど、東海岸らしい都会派のピルグリムもよく着ます」。そう話す金子さんは、歴30年弱という生粋のサーファー。染色の濃淡が異なるパーツで切り替えたジャケットも「面白くて好きですね」。

 

好きなものが自然と似合う「大人カジュアル」を体現する7人の男たち
パーカ2万2000円、Tシャツ6800円、デニム1万4000円/すべてピルグリム サーフ+サプライ、スニーカー1万円/ヴァンズ×ピルグリム サーフ+サプライ(すべてピルグリム サーフ+サプライ 03-5459-1690)

モデル
パトリシオさん Age  36
海の近くに住んで6年。「気分がメロウになって、楽な着心地の服を選ぶようになった」と言うパトリシオさん。Tシャツの上に羽織った洗いをかけた風合いが優しいジップアップパーカは、まさに「今の気分」にマッチしている。


DENHAM デンハム

デザイナーのジェイソン・デンハムが、2008年にオランダのアムステルダムで設立。最高品質にこだわったテキスタイルと、伝統技術を踏襲したモノづくりは、プレミアムデニムブランドと呼ぶに相応しい。「ハサミ」のロゴでもお馴染み。

好きなものが自然と似合う「大人カジュアル」を体現する7人の男たち
フリース3万3000円/デンハム×マウンテンリサーチ (デンハム・ジャパン 03-3496-1086)、その他すべて私物

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シマダテツヤさん Age  42
普段は鉛筆などを使い、繊細なキャラクターを描くシマダさん。「テーパードシルエットが自分好み」のデンハムの定番デニム、クロスバックはもう2年ほどはき続けている。マウンテンリサーチとのコラボレーションフリースとも好相性。

 

好きなものが自然と似合う「大人カジュアル」を体現する7人の男たち
ジャケット5万6000円、デニム4万6000円/ともにデンハム(デンハム・ジャパン 03-3496-1086)、その他すべて私物

フリープランナー
種市 暁さん Age  47
種市さんがウールのジャケットに合わせたデニムは、クロスバックの新型ネイビーバージョン。インディゴやブラックよりも上品に見えるのがポイントだ。「最近はトップスを少し大きめ、デニムはジャストではいています」。

 

田邊 剛=写真 梶 雄太=スタイリング 谷森正規(W)、向後信行(JANEiRO)、北村雄太、小林雄美、米尾太一(TUNE)=ヘアメイク 長谷川茂雄=編集・文