【南城】南城市が「久高島ヤシガニ保護条例」案を6月市議会に提案する方針を固めたことが11日、分かった。ヤシガニの捕獲や持ち出しを禁止する内容で、違反した場合は10万円以下の罰則を科す。
県内では多良間村を皮切りに宮古島市、石垣市で同様の条例が制定されており、南城市は本島の自治体では初。議会の議決を経て、ことし10月から施行する予定。
 ヤシガニは、環境省のレッドリストで絶滅危惧2類に指定されている。琉球の創世神「アマミキヨ」が降り立ったとされる久高島ではどんな動植物も島外に持ち出さないよう呼びかけているが、順守されていない。
 特にヤシガニは島外者による食用目的の捕獲が後を絶たず、大きめの個体の生息数が減っている。一般的な食用サイズ(約500グラム)に育つには、雄で10年、雌で25年以上かかるとされる。ヤシガニを食べる風習は久高島にはないという。
 条例案では、学術研究や調査のための捕獲を許可制にし、処罰対象から除く。違反して捕獲・殺傷した場合は、宮古島市や石垣市と同様に10万円以下の罰金を科す。
 おととしの9月市議会で久高島出身の西銘幸太市議が条例制定を訴えていた。(南部報道部・平島夏実)
久高島のヤシガニ保護へ 沖縄・南城市議会が条例制定へ 島外者...の画像はこちら >>
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