元宝塚歌劇星組トップスターで女優の瀬戸内美八が14日、大阪市内で朗読歌劇「心中・恋の大和路」取材会に出席した。

 1979年に宝塚バウホールで瀬戸内主演で初演。

その後、何度も再演を重ねてきた名作が、朗読としてよみがえる。瀬戸内は「自分の分身になったような忠兵衛さんなんですけど、これだけ年を重ねて、またこの役をやらせていただくってことは、もう本当にすごくうれしいです」と感謝した。

 時を経てもなお色あせず、受け継がれている本作。初演当初は「トップになって、りりしくたくましいかっこいい役がやりたいと思いますよね。その時に菅沼先生がこれをやろうっておっしゃった時に、私は歌舞伎も見たことないし、日本物も全然できないし、もう先生冗談じゃないって言いましたね」と苦笑い。宝塚音楽学校でも日舞は補習組だったこともあり「劣等感があった」と明かす。それでも、今は日本物はそのままの自分の心が表現できると発見し「日本人だから、日本物の方が私自身は動作が自然にできるんだと思います」とほほ笑んだ。

 忠兵衛の魅力についてはいちずなところを推す。「女性のために命がなくなるお金を使うという心情はまだはっきり言って分かってはいなかったんです。どこか田舎の朴とつとした青年。誘惑とか華やかさに対する彼の憧れもあって、でも本当は非常に素朴な真面目な青年だなっていうことを、今回はちょっと感じたいなと思ってます」と、改めて役作りについて語った。

 公演は6月24日~28日まで東京・草月ホールで。

7月2日、3日に兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで上演される。

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