お笑いコンビ笑い飯(西田幸治、哲夫)が、13日に大阪市内で開催された『第59回上方漫才大賞』で、大阪の漫才師の栄誉「大賞」に輝いた。10年ぶり2度目の受賞となり、後輩コンビ・千鳥(大悟、ノブ)が東京から祝福に駆けつけた。


 笑い飯の漫才を見届け、大悟は「僕らにとって師匠みたいなもの」、ノブは「ダブルボケを発明して、一番最初にやったのが笑い飯。劇場の笑い声のボリュームの平均を上げたのも笑い飯。それに追いつけ、追い越せでやってきた」と最敬礼。

 2組の出会いは、吉本に入る前、インディーズで活動していた1990年代までさかのぼる。岡山から大阪に出てきた千鳥と笑い飯が出会い、寝食を共にした。

 西田、哲夫、大悟が「一晩中ボケ続けた」こともあったという。
ノブは「岡山出身でツッコミとか分からなかったけど、もう“やめぇ!”とか」と自身のツッコミの原型が生まれたと振り返り、大悟は「お酒を教えてもらったのも笑い飯」と懐かしんだ。

 笑い飯は、2002年に『M-1グランプリ』決勝で鮮烈な印象を残し、2010年まで連続でファイナルに進出、最後に優勝を果たした。千鳥もその間4回(03~05年、07年)決勝に進んだ。西田は「M-1で我々が優勝できなかった年、ノブとかは『優勝は笑い飯や、予選で落ちたけど2位は千鳥や』と言ってくれた」と感謝。

 大阪・東京に拠点は分かれても、目指す笑いは同じ。ノブは「これからも追いかけさせてもらいます」、大悟は「ずっとこのままでいてほしい」と笑顔を見せていた。