同映画は、1969年1月に行われたセッション(ゲット・バック・セッション)と、彼らの最後のライブ・パフォーマンスとなった「ルーフトップ・コンサート」の模様を記録したドキュメンタリー映画。本作は50年ぶりにフィルムから映像・音響の修復を経て、配信されることになった。
2021年、ピーター・ジャクソンがメガホンを取り、エミー賞を複数受賞したドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ: Get Back』(ディズニープラスで配信中)が話題となったが、今作では彼らの絆や熱狂ぶりが映し出されており、音楽史に刻まれる傑作と呼ばれている。本作には『ザ・ビートルズ: Get Back』にはない映像も含まれている。グラミー賞を受賞したアルバム『Let It Be』の制作に密着し、作曲やレコーディングを行う様子なども記録されている。
■マイケル・リンゼイ=ホッグ(『ザ・ビートルズ: Let It Be』監督)のコメント
アルバム『Let It Be』は1969 年10月から11月にかけて準備されていたが、発売されたのは1970年4月だった。
しかし実際、これほどの大物アーティストたちの生の楽曲制作の現場を見られるのは、そうそうあることではないだろう。そして最後のパフォーマンス「ルーフトップ・コンサート」で彼らの熱量、絆、グループとして再び共演する喜びを目撃する。
■ピーター・ジャクソン(『ザ・ビートルズ: Get Back』監督)のコメント
マイケルの映画『ザ・ビートルズ: Let It Be』が修復され、何十年ものあいだ幻と化していたものがついに復活することになり、本当に感激している。マイケルが最終的に使用しなかった映像(アウトテイク)を入手できたのは本当にラッキーだった。『Get Back』のストーリーを完結させるには、『LetIt Be』が必要だとずっと思っていたからね。
『Let It Be』は3部構成でマイケルとザ・ビートルズが製作した画期的な新しいドキュメンタリーで、1970年に公開されたオリジナル映画だ。
私が『Get Back』を製作している間、マイケルが大いにサポートしてくれたことに本当に感謝している。だから現代の映像と音質技術は優れているが、50年前に彼が作ったオリジナル映画に込めたメッセージの本質をそのまま維持することも非常に重視したんだ。