「アベンジャーズ」シリーズのソー役で知られ、「第77回カンヌ国際映画祭」でも話題となった『マッドマックス:フュリオサ』にディメンタス将軍役で出演している、オーストラリアの俳優クリス・ヘムズワースが、歴史ある「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム」に名を刻み、ハリウッド殿堂入りを果たした。

 現地時間23日、米ロサンゼルス・ハリウッドを象徴するTCLチャイニーズ・シアターにて、クリスの偉業を称える祝典が開催され、クリスが出演した『マッドマックス:フュリオサ』で共演したアニャ・テイラー=ジョイとジョージ・ミラー監督、そして、「アベンジャーズ」シリーズの盟友ロバート・ダウニー・Jr.が祝福に駆け付けた。


 ミラー監督は「45年前に『マッドマックス』が公開され、そして45年後に私の息子のような存在のクリスが『マッドマックス:フュリオサ』にアニャと共に出演してくれました。彼らプロフェッショナルな2人は、私の予想を超える信じられないほど素晴らしい仕事をしてくれました。クリスは、素晴らしい俳優であり、素晴らしい人間です」とコメント。

 ダウニー・Jr.は「『マッドマックス:フュリオサ』の公開前日に、彼はスターの称号を手に入れました。私はこの映画を観るのが待ちきれない!少なくとも3回は観るつもり。そして皆さんも、映画館で映画3本を観るのではなく、映画館でこの映画を3回観てほしい。
間違いなく2024年を代表する作品になると思います!!」とジョークを交え、祝辞を贈った。

 さらに、この日の祝典に参加するにあたり、ダウニー・Jr.は「あなたにとって、クリス・ヘムズワースとは?」というお題を『アベンジャーズ』出演キャストたちに投げかけ、ハルクを演じたマーク・ラファロは「Friend from Work(同僚であり親友)」、ホークアイを演じたジェレミー・レナーは「Absurdly, Annoyingly Amazing(マジでウザくて最高)」、ブラック・ウィドウを演じたスカーレット・ヨハンソンは「Sensitive Leading Lady(繊細な主演女優)」、キャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンスは「Second Best Chris(僕の次に最高なクリス)」と、返答があったことを披露し、会場は笑いに包まれた。

 続けて「マントやハンマーを超えて、オーストラリアを代表する魅力があります。あなたと出会えたことは、心からの喜びです。あなたは素晴らしい人間で、伝説になりました。これ以上、この名誉に値する人はいません。
あなたこそ“ハリウッドスター”です!」と、アイアンマンを演じたダウニー・Jr.が激賞した。

 ヘムズワースは「ロバートとジョージ。仕事でも、プライベートでも、常にリスペクトをしている私のヒーロー2人に感謝します。以前は“あのウォーク・オブ・フェイム”だ!ってこの場所を見てきましたが、この日を迎えることができてとても光栄です。本当に夢がかなったようです。『マッドマックス:フュリオサ』チームの皆さん、3週間に渡るプロモーションキャンペーンを引っ張ってくれたワーナーにも感謝をしています。
長い道のりでした。友人、家族、多くの方たちに支えられて、ここまで来ました。そして、今日ここに集まってくれた皆さん、私の映画を観てくれサポートしてくれた皆さん、本当にありがとう!!」と、壇上で喜びをかみしめていた。

 『マッドマックス:フュリオサ』は、前作『マッドマックス 怒りの・デス・ロード』(2015年)の前日譚。前作でシャーリーズ・セロンが演じた“戦士フュリオサ”は、いかにして生まれたのか。母を殺された若きフュリオサをアニャ・テイラー=ジョイが演じる。


 31日からの日本公開に先駆け、22日にベルギー、スウェーデン、デンマーク、韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、タイ、フィリピンで公開され初日首位を記録。24日に全米で封切られ、戦没者記念日(Memorial Day)を含む週末4連休で興行収入4000万ドル~4500万ドルが見込まれており、初登場1位獲得が確実視されている。