――園崎魅音のコスプレをしようと思った理由から教えてください。
久々に『ひぐらしのなく頃に』を見たらすごく懐かしい気持ちになったのと、やっぱりすごくいい作品なので、この作品を知らない人にも見てもらえたらうれしいなと思って!
――この衣装を手に入れるのにどれくらい時間がかかりましたか?
既製品なんですけど、やっぱりコスプレに個性を出したいということで、丈やネクタイ、チョッキの長さを変えたりなど手直しをして、自分のスタイルをよく見せられるようにしました。腰の位置が高いと脚が長く見えるので、スカートはお腹で履いている感じでしたね。
――小道具やウィッグなどでのこだわりは?
前髪です。真ん中分けなんですけど、ちょっとだけ髪の毛が立ち上がっているので、見えない部分のウィッグをカットして毛束を作って前髪にしました。ポニーテールは、フルウィッグとバンス(クリップで装着できる毛束状のウィッグ)を使い分けて作って、正面から見たときにより見栄えがよくなるように、中に綿も詰めています。
――今回の衣装で1番お金がかかったのはどの部分ですか?
やっぱりウィッグですね。前髪の位置や束、毛量によって見え方が変わるので、ウィッグを付け足したり、部分的にはカットしたりなど結構大変でした。
――今後挑戦したいコスプレはありますか?
最近はいろいろなVTuberさんを見ていることもあって、VTuberさんのコスプレにすごく興味があります。挑戦したいと思っている方もいるんですけど、私が「いいな」と思った方はことごとく引退していくので、どのVTuberさんかは秘密にさせてください(笑)。
――引退されないといいですね。
誕生日の朝、起きたら枕元にお兄ちゃんからのプレゼントが置いてあったんです。初めてお兄ちゃんから誕生日プレゼントをもらえてワクワクしていたんですけど、開けたら夏用、冬用で2着のメイド服が入っていました。当時はコスプレに興味がなく、アニメや漫画もそんなに見ていなかったので「お兄ちゃんやばいな」と恐怖心を抱いたことを覚えています(笑)。その後、約1年間押し入れで寝かしておいたんですが、新しい趣味を見つけたいと思ったときに、思い切って着てみたらすごく楽しくて!そこからコスプレ人生がスタートしました。
――コスプレを始めてからの変化についてお聞かせください。
勉強が嫌いだったのであまり学校に行かず、ずっと家に引きこもってゲームをしている暗くて地味な女の子だったんですけど、コスプレが変えてくれました。
――どういったとき、コスプレをやっていてよかったと思いますか?
キャラに成り切るために頑張って身体作りをして臨んだコスプレがあったんですけど、お客さんが「実際にそのキャラに出会ったみたい」と言ってくれて。すごくうれしかったです。
――ハプニングに見舞われたこともありますか?
10年以上前なんですが、コミケの会場にウィッグを忘れたことがありまして……。なんとか事なきを得ましたが、大変ショックでしたね。
――先日、約3年所属されたジャストプロを退所されました。この決断にはどういった想いが?
これからはもっとコスプレに力を入れたいな、原点に戻りたいなっていう想いがありました。
――今後のご活躍が楽しみです。最後に、再出発の意気込みをお願いします。
これまで本当にいろいろな経験をさせていただいたことで、ものすごく経験値を積めました。身についたこと、さらに頑張らなきゃいけないことなどたくさん見えてきたので、引き続き皆さんに面白い発信をできるように頑張っていきます。応援よろしくお願いいたします!
▼コミックマーケット
コミックマーケット(通称コミケ)は、同人誌を中心に自主制作の漫画・小説・ゲーム、音楽やグッズなどが集う日本最大級の即売会。作り手と読み手が直接交流できる場として1975年に始まり、現在は東京ビッグサイトで夏・冬の年2回開催。コスプレエリアや企業出展、コスプレイヤーやグラビアアイドル、漫画家によるサークル出展もあり、C106には2日間で25万人が来場した。