住人(アルジ)は、宮城県仙台市に暮らす子どもが1人いる3人家族。
もともと平屋を希望していた住人(アルジ)にとってこの家は“高床式平屋”だそうで、メインスペースである2階で平屋のように暮らしているという。2階には、明るく静かな24帖のリビングダイニングキッチン。家の外の騒音レベルは地下鉄の車内と同じくらいあるが、窓を幹線道路の逆側につけたことで、図書館と同じくらいの静かな空間を手に入れることができた。
アルジ夫妻は、同じ幹線道路沿いの賃貸ビルでバイクショップを経営しながら、上の階で暮らしていたが、とにかく古く、不便だらけで住みづらかったために、子どもの誕生を機に土地を探す中、近くに家も店も建てられる敷地を発見した。
希望は衣食住がワンフロアで完結する便利な平屋風。場所柄、発生してしまう騒音問題も高床式にしたことで解決した。さらに、下に空間ができて、広々とした駐車スペースを確保することもできた。
そんな高床式平屋を支えているのが、変わった形をした10本の木造柱。1本柱に重さを分散させるV字の支えを加えることで強度がアップするうえ、下の空間は広々。
家の1階部分は、将来的には駐車場になる予定だが、今はテーブルとベンチを置いてアウトドアリビングとして活用。友人やお客さんとの憩いの場にもなっている。