同番組は、普段からあらゆることに興味津々なMCの佐久間と日村が「いま日本中で推されているもの」がなぜそこまで推されているのか、自由に調べて、聞いて、時には脱線しながら世界中のあらゆる“推し”の魅力を学ぶ“推しトークバラエティー”。
「551蓬莱」の魅力を教えるキャラクター“おしつじさん”は、幼稚園のころから「551蓬莱」の豚まんを食べ続けてきたというフリーアナウンサーの川田裕美。そして、お土産で買ったにもかかわらず、我慢できずに帰る途中の道端で食べてしまうほど「551蓬莱」の豚まんが大好きな笑い飯・西田幸治が担当した。
「551蓬莱」は、今年で80周年を迎える老舗。終戦からたった2ヶ月後の1945年10月に創業した。「そんな前からこれ作ってるんですか?」と驚く佐久間。豚まんのイメージが強い「551蓬莱」だが、創業当時はカレーライスで人気を博し、戦後の復興期に“早く・安く食べられるカレー”を1皿10円で提供していたという。そして、1946年から豚まんの販売をスタートした。
豚まんの特徴は、角切りでゴロっとはいった大きめの豚肉。一般的な豚まんに比べてジューシーさが際立ち、ひと口ほおばるだけでその違いがわかる。豚まんは、1952年からテイクアウトを開始。これにより一気に“大阪のお茶の間の定番”として広がり、今なお愛されている。
全国にファンを持つ「551蓬莱」だが、全部で61ある店舗は、大阪や兵庫など近畿地方のみに展開している。全国展開しない理由は、“生地の鮮度”への徹底的なこだわりのため。生地を仕込むことができる場所は「551蓬莱」のセントラルキッチンだけだという。同場所で1日約17万個分の生地が秘伝の配合で作られ、各店舗へ運ばれる。そして、各店で職人が包み、蒸したてを提供する仕組みになっている。
しかし、問題となるのが生地の発酵。輸送中も生地の発酵は進んでしまうため、最適な状態を保ったまま届けられる範囲には限界がある。そこで、セントラルキッチンから150分圏内というギリギリの範囲内にしか出店していない。
生地の鮮度にこだわる「551蓬莱」の豚まんだが、具材を包む際にも並々ならぬこだわりがある。具材を生地で包む際、手の熱が伝わって発酵が進むのを防ぐため、熟練の職人たちはなんとわずか7秒で包み終える。「早回しじゃないの?すごくない?」と驚がくする日村に、佐久間も「あんな分厚い生地でよくあれ(餡)入りますよね。あと、この手作業だって知れるのがいいですね!」と感心する。
お土産として人気のチルド商品は、蒸したものを急速冷蔵しているためできたての味を楽しめ、レンジで温めてもふっくらと仕上がるという。ポイントは、軽く水を含ませたキッチンペーパーで豚まんを包み、その豚まんを両端を支えるように箸の上に置いたまま、水を入れたお皿に乗せて温めること。そうすることでできたてに近いふっくらとした食感が楽しめる。
そして、2人は「551蓬莱」の豚まんを実食。佐久間は「うわ、うま~!餡にたどり着いた時の感動ヤバいですね!」と声を弾ませ、日村も「本当だ、うま~い!」と舌つづみを打った。
さらに“おしつじさん”の2人がおすすめする“隠れた人気メニュー”である2種類のしゅうまいを食べ比べ、マニア推薦の最強アレンジレシピに挑戦するなど、「551蓬莱」をあらゆる角度から堪能。佐久間と日村は、大満足の笑顔を見せた。