櫻井が武蔵三郎を演じる“占拠シリーズ”は2023年『大病院占拠』、24年『新空港占拠』と続編が制作され、今作は3作目。一瞬も気の抜けない完全オリジナルのタイムリミット・バトル・サスペンスとなる。
※以下、ネタバレあり
傀儡子は、奄美(戸次重幸)だった。恋人の命を奪った官房長官に復讐するため、屋代圭吾(高橋克典)と手を組み、沖野を国のリーダーに仕立てて国家権力を奪うことを目指していた。伊吹裕志(加藤清史郎)の真の標的は、そんな傀儡子がでっち上げた数々のウソを妄信し、拡散させたテレビの前の視聴者=匿名の第三者だった。
事前に視聴者に爆弾を送り付け、大量殺人を図る伊吹。爆弾の情報を拡散し、被害を最小限に抑えようと試みたが、誰も情報を信じない。真実が嘘に飲み込まれていた。
すると、武蔵は視聴者に“言葉”をかけた。「警視庁の武蔵だ。きょう1日、この事件を追ってわかったことがある。この世には、嘘で傷つけられた人が大勢いる。
「無駄だ、人は変わらない」と伊吹はいうも、「妖による処刑」を選んだ投票は徐々に取り消され、伊吹の計画は間一髪食い止められた。
武蔵の演説に視聴者からは「今の世の中に非常に重要な演説」「このメッセージ現実社会にも通ずるものがある」「武蔵刑事の言葉に涙止まらなかった」「決して他人事ではない」「胸に刻んでおきたい」といった声が寄せられている。