嵐の櫻井翔が主演を務める、日本テレビ系ドラマ“占拠シリーズ”第3弾『放送局占拠』(毎週土曜 後9:00)の最終話(※TVerで配信中、Huluでは全話配信中)が、20日に放送された。武蔵三郎(櫻井)の演説に反響が寄せられている。


 櫻井が武蔵三郎を演じる“占拠シリーズ”は2023年『大病院占拠』、24年『新空港占拠』と続編が制作され、今作は3作目。一瞬も気の抜けない完全オリジナルのタイムリミット・バトル・サスペンスとなる。

※以下、ネタバレあり

 傀儡子は、奄美(戸次重幸)だった。恋人の命を奪った官房長官に復讐するため、屋代圭吾(高橋克典)と手を組み、沖野を国のリーダーに仕立てて国家権力を奪うことを目指していた。伊吹裕志(加藤清史郎)の真の標的は、そんな傀儡子がでっち上げた数々のウソを妄信し、拡散させたテレビの前の視聴者=匿名の第三者だった。

 事前に視聴者に爆弾を送り付け、大量殺人を図る伊吹。爆弾の情報を拡散し、被害を最小限に抑えようと試みたが、誰も情報を信じない。真実が嘘に飲み込まれていた。

 すると、武蔵は視聴者に“言葉”をかけた。「警視庁の武蔵だ。きょう1日、この事件を追ってわかったことがある。この世には、嘘で傷つけられた人が大勢いる。
うそは真実よりも強い。何が真実かを見極めるのはとても難しい。それなのに俺たちは、本当かどうかもわからない情報をうのみにして、指先ひとつで人を傷つけてしまう。それが本当に正義なのか。もう一度考えてほしい。俺たちが目にした情報は真実なのか。指先ひとつで人を死なせることが本当に正しいことなのか。頼む。もう一度だけ考えてほしい」と願った。

 「無駄だ、人は変わらない」と伊吹はいうも、「妖による処刑」を選んだ投票は徐々に取り消され、伊吹の計画は間一髪食い止められた。

 武蔵の演説に視聴者からは「今の世の中に非常に重要な演説」「このメッセージ現実社会にも通ずるものがある」「武蔵刑事の言葉に涙止まらなかった」「決して他人事ではない」「胸に刻んでおきたい」といった声が寄せられている。
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