歌手で俳優の北山宏光が24日、ブルガリア共和国 友好親善大使に就任し、都内で行われた式典に出席した。日本初の大使ということで「お互いの国が笑顔にあふれるような活動をしていきたい」と力強く掲げた。


 就任を受け、「大変光栄」と喜ぶ北山は、今月、ブルガリアにも8日ほど滞在。「街の美しさ自然の雄大さ、歴史、食事、音楽、ダンス…すべてがすばらしいものでした。僕が感じたブルガリアのすばらしさを伝えると同時にエンターテイメントを通じて架け橋のような存在になれるといいな」と展望した。

 就任前は「ほとんど教科書やヨーグルトのイメージでしたが本当はバラやワインなどいろんなものに力を入れている」と声を弾ませ、一番おいしかったものは「トマト」と紹介。「肉厚でおいしくて旨味も強い。チーズと組み合わせたり…。ヨーグルトソースだったりヤギのソーセージは臭みがなくておいしい」とオススメした。

 現地では学生とも交流し、J‐POPやアニメの話題で盛り上がったそう。「『NANA』、『鬼滅(の刃)』だったり漫画やアニメを受け入れてくれて、もっと話したらもっと興味をもってくれるのかな。音楽ももっとおすすめしたいです。意外と感度が似ている。通じるものがあるので文化の交流じゃないですが、向こうの音楽を受け入れる感性もあると思うので、なにか新しいものが生まれるかも。
これからの可能性を感じます」と前向きに捉えた。

 現地でのイベントやライブへの意欲を聞かれると「向こうのアーティストの方ともお話させてもらって情報交換しました。いつかセッションできるといいね、とはなっているので2つの国がセッションすることで、つながっていくんじゃないか。いずれはそんなこともできればいいな」と願望も。

 覚えたてのブルガリア語として「ありがとう」も披露するなか「向こうで親しみを持って接していただけるようなポジションになれればいいな。音楽だけではなくお互いの文化をつなぎ合わせられる活動がしたい」と意欲を見せていた。

 この日は本場の舞踊を鑑賞し「ステップし続けるのはすごい。特別なリズムらしく興味が湧きました。ああいう動きってし続けることってないので体力がすごい。機会があればトライするのもありかな」と興味津々。式典には菅義偉元総理らも参加した。
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