お笑いコンビ・ダウンタウンの冠番組『ダウンタウンDX』は、今年6月をもって32年の歴史に幕を閉じた。
松田社長の発言要旨は以下の通り。
■読売中京FSホールディングス株式会社(FYCSHD)について
4月に福岡放送、読売テレビ、中京テレビ、札幌テレビによる認定放送持株会社FYCSHD(フィックス)が設立され、様々なシナジー効果を上げるプロジェクトが進行している。
番組コンテンツの分野では、4月と6月にFYCS4局のアナウンサーがプロ野球の地元球団を応援する企画を放送した。また6月にはtimeleszがMCを務め、地元では有名でも地元以外では知られていないような興味深い話を4局の視聴者に届ける『未来人に残したい!ふるさとタイムレスカプセル』を放送した。
他にも新規ビジネスの立ち上げや技術面での協力など、様々な分野でプロジェクトが同時並行的に進行している。経営基盤を強化し、スケールメリットを拡大するだけでなく、各局が単独ではできない新しい事業に乗り出し、テレビ局の枠を超えたビジネスを展開することを目標に、積極的に進めていきたい。
■企業アライアンス「YORIMIRAI」について
地方の自治体や地場産業、地域の方々を支援する企業の集まりとして、企業アライアンス「YORIMIRAI」(ヨリミライ)が8月に発足した。読売テレビは事務局4社のうちの1社で、イベント企画での貢献や、地域で課題を抱える自治体・団体と課題解決を目指す企業・団体とのマッチング、さまざまな企業とチームを作るまとめ役としての機能などが果たせるのではないかと考えている。
FYCSHDも「YORIMIRAI」に参加している。FYCSHDとも連携し、日本テレビ系列のネットワーク局も含め、各地域で協力できることがあれば取り組んでいきたい。
■『ダウンタウンDX』の終了について
読売テレビの看板番組であり、32年もの長期間にわたり番組を支えていただいたダウンタウンの2人には感謝の言葉しかない。
■『す・またん!』9月末で終了と番組の見直しについて
15年半続く朝の番組『す・またん!』は、チャレンジングなコーナーが盛りだくさんの番組で、出演者もスタッフもがんばってきた。
一方で当社は2022年から5年をかけて、全ての番組をリニューアル、もしくは、ゼロベースで見直す、という方針を出した。今年で4年目を迎え、その動きが大詰めを迎えつつある状況だ。
番組は時代の空気を反映する。当社は視聴率が好調な時代が長く続き、守りの姿勢に入っていた感があるので、いったんリセットして、もう一度新しくチャレンジしようという動きになっている。
■大阪・関西万博について
万博はテレビ局にとって利益を上げるためのものではなく、関西が盛り上がり、多くの方々に楽しんでもらえればいいと考えている。関西経済は比較的好調であり、活況が続いてくれればありがたい。
■今期の業績について
上半期は順調に推移している。前期は第1四半期が厳しい数字だったので、その反動増によるプラスもあるが、通年でも期待できるのではないかと考えている。