俳優・永尾柚乃(9)が、フランス・カンヌで現地時間15日に開催された、国際文化交流イベント「JAPANESE NIGHT in Cannes 2026」で、初監督・脚本・編集・主演を務める映画『リタ』(2027年公開予定)のプレゼンテーションを行った。

 本作は、9歳(撮影時8歳)の永尾が、自ら監督・脚本・編集・主演を担う意欲作。イベントは、俳優・プロデューサーのMEGUMIがファウンダーを務め、日本映画や日本文化の魅力を世界へ発信することを目的の一つとしている。

 本作のプロデューサーを務める俳優・映画監督の齊藤工は、「日本で今、最もクリエイティブな才能」として、永尾を紹介。着物姿で登壇した永尾監督は、英語でスピーチした。

 「今現在、世界には83億人の人間がいますが、宇宙中を入れると何人の人間、生物がいるのでしょうか?私はこの宇宙中の生物全員がみんな仲良く助け合っていきたいといつも思っています。それが『リタ』という作品です」と作品に込めた思いを語り、「ぜひ宇宙中のみなさんに観ていただきたい」とアピール。会場では、自ら編集も手がけたティザー映像が上映された。

 本作は、2024年夏に永尾が「映画監督になりたい」と語ったことをきっかけに始動。2025年2月、その思いに共鳴した有志が集結し、本格的に企画が動き出したという。もともとは大人向けだった原案『利他(りた)の心』を、永尾自身が「子どもたちにこそ届く物語にしたい」とファンタジー作品へ大胆にリライト。

 齊藤は、ドラマ『誘拐の日』での共演をきっかけに永尾と親交を深め、直接脚本を読んだことで衝撃を受けたといい、編集段階からプロデューサーとして参加することになった。

 日本を代表する俳優陣もその志に賛同し、プロジェクトが実現した。共演には、ランジャタイの国崎和也、矢田亜希子、木村祐一、チョコレートプラネットの長田庄平と松尾駿、川崎麻世(※崎=たつさき)、仁支川峰子、楠楓馬らが名を連ねる。撮影は『カメラを止めるな!』などで知られる曽根剛が担当する。

 舞台は、遠い宇宙の惑星テルース。地球の環境破壊によって滅亡の危機に瀕した彼らは、地球を破壊すべきか判断するため、調査員ニザキ(国崎)を派遣する。ターゲットに選ばれたのは、東京に住む小学2年生・真島リタ(永尾)。

 リタが身につけた“運命のブレスレット”は、持ち主の「利他の心」を監視していた。小さな善意がデータとして蓄積される一方で、シミュレーションは「一人の善意が、別の誰かの未来を奪う」という残酷な矛盾を示す。地球の存亡を懸けた究極の選択の中で、リタが導き出す答えとは――。

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