俳優の横浜流星と広瀬すずがダブル主演を務め、藤井道人監督がメガホンを取る映画『汝、星のごとく』(10月9日公開)に、尾野真千子、木村佳乃、石田ゆり子、長谷川博己が出演することが発表された。

 本作は、凪良ゆうによる同名小説が原作。
物語の舞台は、風光明媚な瀬戸内のとある島。京都から島へ転校してきた、漫画原作者になる夢を持つ男子高生・青埜櫂(横浜)と、島で生まれ、大好きな刺繍を仕事にしたいと願いながら母親と暮らす女子高生・井上暁海(広瀬)が出会い、恋に落ちる。しかし2人は、それぞれが抱える運命に翻ろうされ、人生の選択を迫られていく。映画では、15年にわたる切なくも壮大な愛の物語が描かれる。

 今回出演が明らかになった4人は、瀬戸内の島で生活し、櫂と暁海を取り巻く重要人物たちを演じる。

 尾野が演じるのは、恋多き櫂の母・青埜ほのか。恋人を追って櫂とともに瀬戸内へ移り住み、スナックのママとして働きながらも、息子にすがらずにいられないもろさを抱えた女性だ。藤井監督とは『ヤクザと家族 The Family』(2021年)以来2度目のタッグとなる尾野は、「藤井さんとは今作で2度目だったので、またご一緒できることがうれしく、このチームに戻ってきた、同窓会のような安心感がありました」とコメントしている。

 木村は、暁海の母・井上志穂を演じる。夫の不倫や娘との衝突に苦しみ、暁海が櫂を追って東京へ行くことができない原因を作ってしまう母親役だ。木村は「非常に難しく、集中力も必要で、とにかくカロリーを消費いたしました」と振り返っており、複雑な感情を抱える母の姿を繊細かつ迫真の演技で体現する。

 藤井組へは初参加となった石田が演じるのは、オートクチュールの刺繍作家・林瞳子。
暁海の父と不倫関係にありながら、暁海の存在を気にかけ、刺繍の技術を教えていく人物だ。石田は「ヒロインの暁海にとって憎悪と憧れという相反する気持ちを揺り起こさせなくてはいけない存在」と役柄を説明し、「俗世間的な欲望のようなものを削ぎ落としたくて、思い切って髪をかなり短く切りました」と明かしている。

 長谷川は、櫂と暁海が通う高校の化学教師・北原草介を演じる。卒業後も2人を気にかけ、15年にわたる恋模様をそばで見守り続ける、拠り所のような存在だ。長谷川は本作について「情念の映画だと思った。同時に、怖さを感じる作品だ」と語っている。

■尾野真千子(青埜ほのか役)のコメント
 藤井さんとは今作で2度目だったので、またご一緒できることがうれしく、このチームに戻ってきた、同窓会のような安心感がありました。
 綺麗な恋の物語の中にある人間の泥臭さも魅力で、私は横浜さんが演じる櫂の母親として、思わず溜息が出てしまうような、男性への執着心が強いどうしようもない女性を演じました。
 横浜さん、広瀬さん二人とのお芝居はとても楽しかったですし、今治でのロケや、地元の方々の温かさが、そのまま役の深みにつながったと感じています。面白いものができる予感がしています。

■木村佳乃(井上志穂役)のコメント
 暁海が櫂を追って東京に行く事ができない原因を作っている母親役でしたので 
非常に難しく、集中力も必要で、とにかくカロリーを消費いたしました。
 また暁海を縛りつけてしまっている、自分自身にも深く傷ついている女性だなと、思いながら演じておりました。

 個人的には以前も映画の撮影で長期滞在したことがある島でしたので、大変懐かしく、ご縁を感じておりました。毎日美しくかつ凛とした瀬戸内海に癒されていました。

■石田ゆり子(林瞳子役)のコメント
 瞳子という役は、ヒロインの暁海にとって憎悪と憧れという相反する気持ちを揺り起こさせなくてはいけない存在です。そのために、なにか俗世間的な欲望のようなものを削ぎ落としたくて、思い切って髪をかなり短く切りました。
 藤井道人監督の演出は、自分の中の雑念が次第に消えていくような修行感があります。できることならもう少し長く携わりたかったです。
 リュネビル刺繍を一から教えていただき本当に貴重な経験でした。刺繍の世界にすっかり夢中になり、今後も習い続ける決意です。
 今治市は20年ほど前、テレビドラマの撮影で長期滞在したこともある思い出深いところです。瀬戸内海を眺めていると、やさしくて切ない不思議な気持ちになります。美しいラブストーリーにぜひ浸ってくださいますように。

■長谷川博己(北原草介役)のコメント
 情念の映画だと思った。
同時に、怖さを感じる作品だ。
 北原は主人公2人に寄り添うメンターのような存在でありながら、どこか得体の知れない人物でもある。原作『汝、星のごとく』の北原を、2時間という映画の枠の中でどこまで立ち上げられるかは…中々難しかったです。
 若いキャスト・スタッフが多い中で、気がつけば自分も年長者の立場にいて、北原の如く、作品の“添え木”となれれば、と思いながら撮影していたことを思い出す。
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