この日は、自身が脚本・監督を務めた代表作『えんとつ町のプペル』の新作『Chimney Town』の3分15秒の映像を初公開。
西野は、映画をはじめとするエンターテインメント制作の最前線に立つ中で、ある強い危機感を抱いたという。「AIで生成できないもの、例えば土地の思い出や癒着(結びつき)、時間、プロセスといったものを絡めていないエンターテインメントは、ほぼ全て淘汰されるんじゃないかという現実が一つありました」と語り、単なるアウトプットとしての作品作りだけでは、AI時代を生き残ることは難しいという厳しい予測を明かした。
一方で、制作の過程を通じて新たな希望も見出したという。西野氏は「作っている中で、明らかに『これは人間の力が必要だな』というところも結構見えてきました」と明かし、「一つ確かなことは、人間の想像力が終わることはない。それは言えるんじゃないかと思います」と力強く宣言。テクノロジーが進化しても、人間のクリエイティビティの根幹は揺るがないという見解を語った。
また、今回上映された映像について「今ご覧いただいたのはティザーというか、予告編というか、紹介映像です」と説明。ファンが最も気になる「長編映画化」の可能性については、「これを僕たちが長編にするかどうかは、この後に今日、飲み会があると聞いているんで(笑)。飲み会でいろんな人と喋って盛り上がったら、やっちゃうとなるかもしれません」と茶目っ気たっぷりに語り、会場の期待感を高めていた。
28回目を迎えた映画祭の今年のテーマは、「シネマエンジニアリング」。“カメラ、照明、音響、そしてAI。それらを緻密に組み合わせ、観客の心に届く体験を組み立てる。”今年の映画祭はそんな「設計学」としての映画に光を当て、映画体験の真の価値をテーマに映画祭を展開する。
今年は、世界100以上の国と地域から約5000点の応募があり、AIを活用した作品は368点と史上最多の応募数となった。その中から選りすぐりが250作品をリアル会場&オンライングランドシアターで上映された。
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