同ツアーは、昨年2月にリリースしたアルバム『DETOX』を引っさげ、南米、北米、日本、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアを巡ってきたワールドツアーのファイナルとなる凱旋ツアー。
この日は、ツアーファイナルとなった2Daysの初日公演。ZOZOマリンスタジアムは、コロナ禍にONE OK ROCKが無観客ライブを行った場所。この日は同所で初となる有観客でのワンマンライブとなり、メンバーもMCで当時を振り返りながら、目の前にファンがいる喜びをかみしめた。
■夕焼けのZOZOマリンに鳴り響いた“世界基準”のサウンド
雨も心配されたこの日だったが、開演時には美しい夕焼けが広がった。SEが流れ、青いライトに照らされながらメンバーがステージ下からせり上がって登場。「Fight the night」でライブが幕を開けた。
Takaの伸びやかな歌声が夕暮れのスタジアムに響き、スクリーンにはメンバーたちのモノクロのシルエットが映し出される。夕焼けと重なった光景は、まるで映画のワンシーンのよう。Takaが「準備はいいか!思う存分楽しんで、思う存分暴れて!」と叫ぶと、「Taking Off」「Prove」とヘヴィなグルーヴのナンバーを連発した。Takaはビートにあわせて言葉とメロディーを叩きつけるように歌い、Ryotaの5弦ベースによる深い重低音もスタジアムに力強く響いた。
「The Beginning」ではイントロから大きな手拍子が巻き起こり、強い意志を感じさせるTakaの表情がスクリーンに映る。
さらに映像とともに「Make It Out Alive」「Puppets Can’t Control You」「Liar」とたたみかけ、コール&レスポンスやモッシュピットも発生。Takaの強烈なシャウト、Toruの安定感あふれるギターソロ、ステージから立ち上がる炎も相まって、世界各地を巡ってきたバンドの現在地を示すようなスケールの大きい圧巻のセクションとなった。
■無観客ライブの記憶「人がいるって幸せ」
MCでは、前日に37歳の誕生日を迎えたベースのRyotaが「昨日で37歳になりました!」と報告。「37歳はマイペースにいこうかなと思ってます」と話した直後、本番前にトイレへ行くのを忘れたことを明かし、本当にステージを離れて会場を笑わせた。
ドラムのTomoyaは、同所で行った無観客ライブを振り返り、「ここに戻ってきて、人がいるって幸せだって改めて思いました」と感慨深げ。「決して当たり前じゃないこの景色、この空間、みなさん楽しみましょう!」と呼びかけた。ギターのToruも「ただいま!やっと帰ってこれました!」と笑顔を見せ、「実際に顔が見られて幸せです」と重ねて喜びを語った。
TakaはZOZOマリンスタジアムを「因縁の場所」と表現。「無観客、サマソニに出て叩かれたのもここだしね」と笑わせつつ、「ワンマンやるのは初なんです、ここで。自分たちのファンと向き合うことができて幸せです」と思いを伝えた。
■世界を巡って見つけた“希望”
アコースティック編成でのステージや、ゲスト登場など特別な演出を挟んだあと、Takaが「寿司もフカヒレもステーキも全部食わせてやる!」と宣言し、「Bombs away」「Wonder」「Deeper Deeper」「69」「Start Again」「恋ノアイボウ心ノクピド」「Clock Strikes」をつないだメドレーへ突入。「Deeper Deeper」では特に強烈な盛り上がりが生まれた。
終盤、Takaは「ONE OK ROCKが20年を超えました。本当に全部みなさんたちのおかげだと思ってます」と感謝。世界を巡った経験を振り返りながら、「悪いこともいいこともいつまでも続きません」「だから僕らは続ける重要性も改めて感じることができました」と語った。
そして「どうか希望を忘れてほしくない。音楽はいつもみんなの背中を押してくれると思います」と観客へ伝え、「争い事は世界中いろんなところで起きます。でもせめて僕らのライブでは争いはやめてほしい」と訴えかけた。
「+Matter」ではカラフルな照明と映像の中、Tomoyaの楽しそうなプレイがよりアグレッシブなグルーヴを生み、「Stand Out Fit In」では観客が一斉にしゃがんでから大ジャンプ。本編ラスト「Wasted Nights」は深い星空を思わせる映像とエメラルドグリーンの優しい光に包まれ、Takaが希望を真っすぐに歌い上げた。会場の大合唱を受け、胸をたたき、天を見上げながら圧倒的なロングトーンを響かせる。演奏を終えたメンバーの清々しい表情も印象的だった。
■大花火とともに「これが世界のONE OK ROCKだ!」
アンコールの「We are」では、Takaがステージを飛び出し、会場後方から歌唱。「キミシダイ列車」では会場を走り回り、大きなモッシュピットも生まれた。
「人生は思っているより短い、だから無駄にしないでくれ!」と呼びかけたTakaは、ステージへ戻ると印象的な笑顔を浮かべ、「ZOZOマリン、上出来!」「悔いだけは残したくない!もう一曲やって帰るから!」とラストの「Mighty Long Fall」が演奏された。
4人が放つ熱量をファンが全力で返し、巨大なモッシュピットと強烈なヘッドバンギングの波が広がる。そして「これが世界のONE OK ROCKだ!」というTakaの絶叫とともに大花火が夜空を彩った。すべてを出し切ったTakaは最後にステージへ座り込み、全力を尽くした様子を見せた。
鬼気迫るシーンも多く見られた昨年の日産スタジアム公演とは異なり、Takaが「みんなの力も借りながら作り上げていくライブにしたい」と語ったように、ファンの歌声やアクションも含めてひとつのステージを作り上げていくような場面が随所に見られた今回の公演。世界各地を巡ったONE OK ROCKが、“因縁”のZOZOマリンスタジアムでファンとともに作り上げた、喜びと希望にあふれる公演となった。
■セットリスト
M01. Fight the night
M02. Taking Off
M03. Prove
M04. The Beginning
M05. Make It Out Alive
M06. Puppets Can’t Control You
M07. Liar
M08. Delusion:All(Acoustic ver.)
M09. The Pilot </3(Acoustic ver.)
M10. Tropical Therapy
M11. Instrumental
M12. 777(YAO)
M13. ありふれた世界の果てに(YAO)
M14. C.U.R.I.O.S.I.T.Y.(YAO)
M15. One by One(YAO)
M16. MEDLEY
Bombs away
Wonder
Deeper Deeper / 69
Start Again
恋ノアイボウ心ノクピド
Clock Strikes
M17. +Matter
M18. Stand Out Fit In
M19. Wasted Nights
■ENCORE
EN01. We are
EN02. キミシダイ列車
EN03. Mighty Long Fall


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