オープニングトークでは、MCの松風から近況を尋ねられた又吉が、「僕はピースというコンビで活動しているんですけど、相方(綾部祐二)がアメリカに行ってまして。
小説家としても活躍する又吉に対し、宇垣から「小説家さんになって、同業者目線で本を読むことはあるんですか?」と質問が飛ぶと、又吉は「新人賞の選考などをやらせてもらう時は、多少同業者としての視点になります。一番評価をしやすいのは、自分にはできないことをやっている方。自分ができることだと比較しやすい」と持論を語った。「ただ普段の読書は、全然何も考えずに読んでいます。その本が好きな読者としての自分が変わらずいるので」と明かした。
さらにトークは“活字好き”ならではのマニアックなエピソードへ発展。学生時代に「教科書を読むのが好きだった」という宇垣は、「教科書をもらった瞬間、全部読んでいました。ちょっと活字中毒みたいなところがあって、今でもシャンプーの裏(に書かれている文字)とかも読んじゃう」と告白。これに又吉も「僕も割とそうです。
「本は何を読んでも面白い。『これ、あんまり面白くないな』と思う本はほとんどない」と語る又吉は、「本の内容も大事ですが、“面白い読書”をするには、それを読む自分にも責任があると思います。だから“面白く読みたい”という意識を持ってページを開くようにしています」と読書への向き合い方を伝授。宇垣も「確かに、本ってかなり能動的に接するメディアですよね。私は映画やアニメなど物語全てが好きですが、本って読む側も頑張らなきゃいけないというか、すごく共同作業のような部分はあるのかなと思います」とうなずいた。
また「本を“つくる”」というテーマでは、宇垣が自身の著書について言及。「本棚の本をお気に入りの順番にするのがすごく好きで、その中に自分の名前の本が入っているのはすごくうれしかった。基本的に今まで書いた連載をまとめて出したのですが、2冊目を出した後に1冊目を読むと『青っ!』って思うんですよ。自分の変化が記録されて、こんなに違うってことが読んで如実にわかるので、すごく面白い。こんなにも人間として変わったんだなってことに驚きました」と振り返った。
一方の又吉は「本の内容だけじゃなく、モノとしての本もすごく好きなので、装丁や使う紙もいつも気にしています。
『BOOK MEETS NEXT』は、「本との新しい出会い、はじまる」をスローガンに、2022年よりスタート。多くの地域から書店がなくなり、本が読まれなくなったと言われているこの時代に、「これまで以上に“本が好きな人”をワクワクさせ、“本との距離感が遠い人”には魅力的な本との出会いを届けたい」と、出版業界が一丸となって実施している。
なお、この日は『ブックカバー大賞』の授賞式も行われ、応募総数453件の中から大賞に選ばれた丸山花渚さんの「BOOK HUG」が表彰された。

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