―[メンズファッションバイヤーMB]―

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。
連載第591回をよろしくお願いします。
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日頃愛用しているユニクロ、GU、無印良品の6点

 大人がファストファッションを選ぶなら、値段だけでなく、素材の表情とシルエットに注目してください。楽に着られて、きちんと見える。今回は、そんな理由で僕自身が繰り返し着ているユニクロ、GU、無印良品の6点を紹介します。

「おすすめと言いながら、自分では高級ブランドばかり着ているのでは?」

 そう思う方もいるでしょう。確かに体はひとつですから、紹介した服をすべて日常的に着ているわけではありません。今回は、人にすすめたい服の中でも、僕の好みや生活に合って、実際に出番が多いものを選びました。

GUのスウェット上下は、楽なのに部屋着に見えにくい

・GU:スムーススウェットフルジップパーカ 3990円
「楽な格好=だらしない」を卒業。ユニクロ・GU・無印良品でプロが愛用する“大人の普段着”6選
スムーススウェットフルジップパーカ
・GU:スムーススウェット3Dバレルパンツ(丈長め) 2990円
「楽な格好=だらしない」を卒業。ユニクロ・GU・無印良品でプロが愛用する“大人の普段着”6選
スムーススウェット3Dバレルパンツ(丈長め)
 最初の2点は、GUの「スムーススウェットフルジップパーカ MN」(3990円)と「スムーススウェット3Dバレルパンツ MN(丈長め)」(2990円)。僕は上下とも黒のLサイズを着ています。

 実は、昔からスウェットが大好きなんです。若い頃にスーツの販売員をしていた反動なのか、普段はできるだけ楽な格好でいたい。ただ、大人になると人と会う機会も増えるので、くつろいでいても、だらしなくは見られたくないですよね。

 そこで助かるのが、このスムーススウェット。表面がなめらかで、ほんのりツヤがあり、一般的な綿のスウェットとは違うクリーンな印象があります。
黒を選ぶと、その素材感を生かしながら部屋着っぽさを抑えられるんです。

 パンツの形も優秀。単に上から下まで太いだけでなく、立体的な丸みをつけたバレルシルエットになっています。脚の形を拾いにくく、シンプルな上下でも輪郭に変化が出る。しかも、その変化が極端すぎないので、日常の服として使いやすい。

本当に満足度の高い組み合わせ

「楽な格好=だらしない」を卒業。ユニクロ・GU・無印良品でプロが愛用する“大人の普段着”6選
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 ユニクロ:Cのスウェットも名作だと思いますが、こちらは少し軽めの生地感も好みです。色はグレーやダークグレーもありますが、全色買ってみて、僕の生活では結局、黒がいちばん使いやすいと感じました。

 タンクトップの上にパーカを羽織り、足元をブーツでまとめることが多いです。シルバーのアクセサリーを加えれば、さらに印象が締まる。上下黒でも、素材のツヤと金属のアクセントがあるので、のっぺり見えにくいんですね。

 名古屋でポップアップを行った際も、宿泊先で楽に過ごすために持参しました。そのまま買い物に出たら「それ、どこのですか?」と聞かれたほど。上下で6980円ですが、着心地も見た目も含めて、本当に満足度の高い組み合わせです。


無印の4990円ロンTは、風合いにお金を払う一枚

・MUJI Labo:男女兼用 スムースジャージー長袖プルオーバー 4990円
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男女兼用 スムースジャージー長袖プルオーバー
 3点目は、MUJI Laboの「男女兼用 スムースジャージー長袖プルオーバー」(4990円)。僕は黒のXLサイズを愛用しています。サイズ選びの参考に、身長175cm、体重69kgです。

 無地の長袖Tシャツに約5000円と聞くと、高く感じるかもしれません。ただ、これは店頭で触ってほしい。柔らかな肌触りと光沢があり、生地が落ちてできるドレープもきれい。写真だけでは伝わりにくい風合いに、価値がある一枚です。

 少し開いた首元や、中央に走る縫い目もいい。単なる肌着のようなロンTとは違い、さらっと着るだけで雰囲気が出ます。手仕事の表情があるデザイナーズブランドなどが好きな人にも、響くと思います。

何枚も買いたくなるくらい気に入っている

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 ここで考えたいのが、服には「実用品」と「装飾品」の両方の顔があること。毎日気兼ねなく着られる丈夫さに価値を感じる人もいれば、繊細な風合いや、生地の揺れ方にお金を払いたい人もいる。同じTシャツでも、求めるものが違うんですね。

 僕はこれを、風合いを楽しむために選んでいます。
実際、うっかり乾燥機にかけた一枚は縮んでしまいました。扱いには気を配る必要がありますが、それでも何枚も買いたくなるくらい気に入っています。

ユニクロ:Cのニットジャケットは、柔らかさと形のよさを両立

・ユニクロ:C:ニットジャケット 7990円
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ニットジャケット
 4点目は、ユニクロ:Cの「ニットジャケット」(7990円)。黒のLサイズを購入し、実家のある新潟に帰省したときにも着ていました。

 縮絨加工を施したウールブレンドの風合いがいい。縮絨とは、生地を縮ませて密度を高める加工のこと。スーツのようにツルッとした表情とは違い、起毛感があって、どこか素朴な雰囲気があります。

 ニットジャケットは気軽に羽織れる半面、柔らかすぎると形が頼りなく見えることがあります。これは適度なハリがあるので、カーディガンのような着やすさがありながら、ジャケットらしい輪郭も出せる。そのバランスがすごくいい。

使いやすい一着

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 デニムに合わせてもいいし、全身黒でまとめてもいい。生地に表情があるおかげで、黒いジャケットでもビジネススーツのようにかしこまりすぎません。気負わず羽織りたい大人には、使いやすい一着です。

 ただし、内ポケットや裏地はありません。
収納力や袖の通りやすさまで含めて、仕事用のジャケットと同じ使い勝手を期待すると違う。僕はそこを理解したうえで、この風合いを7990円で楽しめる点を高く評価しています。

ユニクロUの赤ニットで、いつもの黒を更新する

・ユニクロU:ダブルフェイスクルーネックセーター 4990円
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ダブルフェイスクルーネックセーター
 5点目は、ユニクロUの「ダブルフェイスクルーネックセーター」(4990円)。選んだのは赤のXLサイズです。

 正直に言えば、どの色でも絶対に買うべきだ、と思っているわけではありません。ただ、この赤がとてもいい。モノトーンの着こなしに加えると、それだけで雰囲気が変わります。

 大人が赤を着るなら、素材にも注目してほしい。Tシャツやスウェットで取り入れると、合わせ方によっては少年っぽく見えますが、なめらかなニットなら、色の強さを上品な表情で受け止められる。色で遊ぶときこそ、素材感が大切なんです。

胸元に赤が入ると印象がぐっと変わる

「楽な格好=だらしない」を卒業。ユニクロ・GU・無印良品でプロが愛用する“大人の普段着”6選
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 おすすめは、黒いジャケットの中に差す着方。上下黒の組み合わせでも、胸元に赤が入ると印象がぐっと変わる。僕はタンクトップの上に着て、ワイドパンツを合わせることもあります。

 身幅にゆとりのある形なので、一枚でも今っぽいバランスを作りやすい。
Lでもよかったのですが、少し大きめに着たくてXLにしました。高価なブランドで赤に挑戦するのは勇気がいる、という人にも試しやすいと思います。

無印のチェックブルゾンは、古着のような表情が魅力

・無印良品:紳士 両面起毛フランネルジップブルゾン 5990円
「楽な格好=だらしない」を卒業。ユニクロ・GU・無印良品でプロが愛用する“大人の普段着”6選
紳士 両面起毛フランネルジップブルゾン
 最後は、無印良品の「紳士 両面起毛フランネルジップブルゾン」(5990円)。ブルーチェックのXLをよく着ていて、ブラウンチェックも買い足しました。

 少し大きめの襟、短い着丈、斜めのポケット。そして、大判のグラデーションチェック。この組み合わせが、1970年代の古着を思わせるんです。特に柄の大きさがいい。よくある細かなチェックとは違い、羽織るだけで雰囲気が出ます。

 表裏の両面に起毛加工があり、シャツ地の軽さがありながら、ふわっとした膨らみも感じられる。古着の厚手のネル生地が、着込まれて少し薄くなったような風合いで、僕にはその加減がちょうどいいんです。

これを羽織るだけでも格好がつく

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 合わせているのは、リーバイスの646とウエスタンブーツ。中にタンクトップを着て、これを羽織るだけでも格好がつく。
寒い地域へ行くときには、先ほどのGUのスウェット上下の上に重ね、黒系のブーツでまとめています。

 起毛した繊維がインナーにつくことはあります。それでも、このチェックと風合いが好きだから着たくなる。安くて便利という理由だけでなく、「この表情がいい」と思える服が、ファストファッションにもあるんです。

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【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『ロードマップ』のほか、『MBの偏愛ブランド図鑑』『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Xアカウント:@MBKnowerMag)
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