■年収2500万超え男性と入籍したが…
結婚相談所には、高年収の男性が数多く婚活している。
アラフォーともなると、年収1000万円以上、2000万円を超えるかたも珍しくはない。誰だって、リッチな男性と結婚して、セレブな結婚生活を送りたいが、「年収が高い=結婚向き」な相手とは限らない。
いくら高年収な相手と結婚したところで、苦労ばかりの結婚生活など望むはずもない。結婚前には気づけない、高年収でも結婚してはならない、結婚生活に向かない男性を見抜く術はあるのであろうか?
交際中に垣間見られる、男性の会話や、考え方や行動、癖からわかる、結婚してはならない「高年収な地雷男性」を検証していく。
42歳大卒コンサル勤務男性、年収は2500万円を超える。
スラリとした筋肉質の体型で、見た目は俳優の鈴木亮平似、髪も後退しておらず、なぜ、こんなに素敵な男性が婚活して配偶者を探さなくてはならないのか。仕事ばかりの人生で、女性とは無縁だったが、年老いた両親があまりにも息子の将来を心配するから、できるだけ早くに結婚したいと結婚相談所に登録したという。
この男性とお見合いから3カ月で成婚退会した女性は、33歳大卒で、とあるメーカー財務部勤務の女性。道行く人が振り返るほどのかなりの美人で、見た目の派手さとは想像できないほどの、穏やかな人柄と、金銭感覚がしっかりした地に足が着いた女性である。
これまで4年以上お付き合いしていた恋人と別れ、結婚や出産を考えたときに一日も早く結婚したいと結婚相談所に登録し、前述のコンサル勤務男性と真剣交際に入った。
■「絶対に幸せになれる新婚生活」のはずが…
真剣交際に入ると、結婚生活について二人で話し合っておくべきことがある。住まいの場所、仕事の取り組み方、家事の分担、家計の分担、結婚式や披露宴、ハネムーン、双方の両親の介護……。結婚してから、「こんなはずでは」にならないための現実的な話である。
彼は彼女に言った。
「僕は一人暮らしが長いから、家事をやってもらおうなんて思わない。仕事もしたいならすればよいし、辞めてもかまわない。家賃も生活費もすべて僕が負担するから心配しないでほしい」
この言葉に、彼女は結婚を迷う理由がなかった。二人は、絵に描いたような美男美女のお似合いのカップル。婚約指輪は、ハリー・ウィンストン。彼女の友人たちからは、たいそう羨ましがられたという。幸せで、経済的にも安定した申し分のない暮らしが約束されていた。
結婚相談所のお見合い結婚は、プロポーズを受けた時点で成婚退会となり、それからの新生活に入るまでも非常に早く進み、退会後2~3カ月程度で二人の暮らしが始まる。
絶対に幸せになれるはずの新婚生活だったが、同居の直後から理想の生活は少しずつ崩れていった。
■夫の変貌ぶりに言葉を失う
最初の違和感は、住まいの場所から始まった。彼の会社からの通勤などを考え、東京汐留の賃貸マンションを彼が決めてきた。都心だけあって、賃料は高い。
彼の所得が高いとはいえ、1LDKの家賃は40万円を超える。経済観念の高い彼女からすれば、いくら交通至便とはいえ、毎月40万円あったら将来に備えた貯金もできるし、場合によってはローンを組んで住宅も購入できるのではないかと思った。
彼女は、思い切って「もう少し都心から離れても家賃が安いところでも良いんじゃない?」と意見を言ってみた。すると、彼から驚くべき言葉が発せられたのだ。「これからは二人で家賃を払うんだし、通勤に便利なところがいい」
この言葉に、彼女は心底驚いた。そもそも家賃も生活費も負担すると言ってくれたばかりだった。それに、仕事を続けてもいいし、専業主婦になっても良いと言っていたはずなのに……。
彼の変貌ぶりに、言葉を失い、茫然自失した。彼が考える新生活は、二人で生活費を折半して、都心の便利な場所で生活したいというのだから。家賃や外食費、光熱費、食費、日用品など二人のものは、彼と彼女で6対4の割合で出し合うという提案が彼からあった。
彼女の負担額は、彼女の年収からはとても捻出できる金額ではない。
■お互いの“普通”がまるで違っていた
とても費用分担はできないことを伝えると、「大手の上場企業で働いてるんでしょ? 給料高いんじゃないの?」と平然とした表情で言われてしまった。
このままでは埒が明かないと、彼女は自分の源泉徴収票を彼に見せた。彼女の年収は、税込み500万円ほどである。彼は冷ややかに源泉徴収票を眺め、「仕方ないね。生活費は8対2の負担割合にしよう」と言ったのだ。
彼女の生活費の負担は、全体の2割になったとはいえ、今までの彼女の生活費より高かった。何しろ、彼が考える生活レベルがとても高いからである。
彼女は彼に言った。
すると彼は、「僕は夫婦二人がそれぞれ社会と関わりを持って、自立している夫婦関係が理想なんだよね」と、当然のように言う。
彼が目指すのは、いわゆるパワーカップル。二人がバリバリと働いて、高い世帯年収を稼ぎ出し、いつかは都心に夫婦名義のタワマンを購入したい。
それに対して、彼女が理想とした夫婦生活は、贅沢三昧を望むものではなく、ただ、温かい家庭が欲しい。二人で子供ができるまでは協力し合い家事を分担しながら働く。そしてできるだけ早く、子供を産み育てていくごくごく普通の家庭を持ちたい、というものだった。
■夫の生活は独身時代と一切変わらなかった
波乱含みながら二人の新生活はスタートした。
彼は、一人暮らしが長い分、確かに家事について、彼女の手を煩わせることはなかった。
洗濯は、彼の一人分のものを溜めることなくする。彼女の洗濯物が洗濯籠にあったとしても、それは無視して、自分の分だけを洗濯機に入れる。食事は、平日はほとんど仕事関係の会食があり、夕飯時は不在。たまに自宅に帰ってくるときは、自分が好きなものをデパ地下の総菜を購入してくる。
とある夜のこと、まだ夕飯を済ませていない彼女が、彼が買ってきたデパ地下総菜を一緒に食べることになった。
当然彼は、嫌な顔をすることなく分け与えてくれたはいいが、約5000円だったというその費用を、二人の財布に計上した。
また彼には、自分の体型をキープするため、自身に課した掟がある。
自分が決めたルーティーンの生活リズムを一切崩さず、朝起きたら近所を数キロのマラソン後、自宅に戻りリビングで筋トレとストレッチ。朝食はプロテインドリンクのみで、仕事に行く。そして、週のうち最低3日は会食で帰宅は24時を超える。
週末の土日のどちらかは、ゴルフ。毎月第一金曜日は、同期の飲み会、奇数月の第3金曜日は元の職場の仲間との飲み会ほか、彼の付き合いの飲み会は、独身時代と一切変わらない。
■ダメ押しになった「日経電子版の割り勘」
日々の生活に違和感を覚えながらもなんとか新婚生活を送っていた彼女だったが、その心を折るような出来事がついに起きた。
日頃からビジネスの最前線にいる彼は、日経電子版を読んでいた。彼女もまた、同じく仕事柄、それを購読中で、彼が同じものを読んでいることを知り、二人で同じ課金をするのはもったいないから、彼のアカウントで読みたいと言うと、彼はあっさり承諾した。
この彼の行動には、幻滅以外の感情はわかなかった。毎月数千円の新聞まで割り勘にする年収2500万円の彼が、モンスターにしか見えなかった。
彼女は、とうとう離婚を決意した。同居からわずか半年後のことである。離婚の申し出にも彼はあっさり同意。彼がなぜ、結婚相談所を使ってまで結婚をしたかったのか、結婚をどんなものだと考えていたのか、同居中も、離婚した今も、彼女には全く理解ができない。
■結婚前に“絶対に確認すべきポイント”
彼女は、交際中の彼を振り返ってみた。
デートは常に素敵なレストランで全奢りだったし、クリスマスにはルイ・ヴィトンのお財布をプレゼントしてくれた。歯が浮くようなロマンチックな愛のささやきこそなかったが、常に紳士で、マイナスの評価をするところはなかった。
婚約指輪も、ハリー・ウィンストンを選んだのは彼だ。こんなにパーフェクトな男性は、どこにもいないと思っていたのに、なぜこんな結果になったのだろうか……。
彼は、中学高校と有名な進学校から、優秀な大学に進学。いま勤務している会社は、転職して2社目ではあるものの、大卒後就職した会社も一流企業。子供のころから優秀で、受験も、就活も、すべて欲しいものは手に入れてきた言わば勝ち組人生を歩んできた人。
結婚だけは、周囲から出遅れていたから、一日も早く、完璧な結婚をしたかっただけなのだ。彼にとっての「結婚」は、いわばアクセサリーのようなもので、結婚生活に心の豊かさや、拠り所や、かけがえのない家族という存在を求めてはいなかった。
いくら高年収でも、結婚に向かない男性は存在する。
こうした結婚をネックレスのように考えている地雷男性との結婚を避けるために、結婚前に話し合っておくべきことがある。それは『どんな結婚生活をしたいのか?』を『具体的』にすり合わせるのだ。
■「結婚前のすり合わせ」で確認すべきこと
今回の事例を振り返ると、結婚前にすり合わせておくべきことが、いくつかのテーマに整理できる。
最初のつまずきは、住まいの選び方だった。家事分担や親の介護、結婚式については事前に話していても、結婚後に最初に訪れる現実的なイベントとして「どこに住むか」を相談していなかった。エリアだけでなく、家賃の予算、賃貸か将来的な購入か、初期費用の捻出方法まで、具体的な数字で擦り合わせておくべきだっただろう。
次に「結婚後の仕事」である。彼女が働き続けるのか、専業主婦を望むのか、子どもができたらどうするのか。今回は夫側の考え方にブレがあったが、そもそも見落とされていたのが、互いの正確な年収を開示することだ。
今回は、夫が妻の所得を把握しないまま、あるいは把握しようとしないまま生活費の分担を口にしたことが、すれ違いの発端となった。仕事の希望を語り合うなら、その前提となる収入も正直に共有しておくべきだ。
さらに、独身時代の生活リズムや週末の過ごし方を、結婚後どこまで改める意思があるのかも確かめたい。毎週末にゴルフに行き、定期的に飲み歩くような生活では、夫婦で深い相談をする時間も持てない。
そして相手の金銭感覚を測る格好の材料が、新聞やNetflixといったサブスクの負担割合だ。デートでは気前がよくても、月数千円の課金まで割り勘にしようとするなら、その感覚は結婚後も変わらない。
これらを具体的に話し合っておくことで、結婚に向かない「高年収・高学歴の地雷男性」を見抜くことができる。言い出しにくい内容があったとしても「ま、いっか」で進んでいくと思わぬ落とし穴に転落し、バツイチになる可能性があるのだから……。
■「二人の時間」を優先できる人が幸せになる
結婚後も、自分の生活ペースは変えたくない、独身時代と変わらぬままでいたい。妻は妻で、自分の食いぶちはおのれで稼げばいい、と思っている自分勝手な結婚に向かない男性はいる。自分の趣味には、高い費用はいとわないが、二人の生活費は二人で割り勘と言い出す高年収男性と、家族としてやっていけるはずがない。
高級外車をファミリーカーに乗り換え、オーダースーツはユニクロに取って代わる。
出張の予定も、付き合いの飲み会の日程も、妻とスケジュールは共有する。早朝からゴルフや釣りに行くなら、妻には予定を事前に伝え、隣で寝ている妻を起こさぬようにベッドから抜け出す。
これが「結婚」という二人の暮らしだ。趣味に費やす時間やお金は、すべて自分のものだった独身時代とは違う。
そして彼女は、汐留のマンションを出て、一人暮らしに戻った。これからの生活の足しにと、ハリー・ウィンストンの指輪は売却した。数百万円の婚約指輪の買取価格は、わずか20万円だったという。
----------
大屋 優子(おおや・ゆうこ)
結婚カウンセラー
1964年生まれ、株式会社ロックビレッジ取締役。ウエディングに特化した広告代理店を30年以上経営のかたわら、婚活サロンを主宰。世話好き結婚カウンセラーとして奔走。著書に『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)がある。
----------
(結婚カウンセラー 大屋 優子)

![[のどぬ~るぬれマスク] 【Amazon.co.jp限定】 【まとめ買い】 昼夜兼用立体 ハーブ&ユーカリの香り 3セット×4個(おまけ付き)](https://m.media-amazon.com/images/I/51Q-T7qhTGL._SL500_.jpg)
![[のどぬ~るぬれマスク] 【Amazon.co.jp限定】 【まとめ買い】 就寝立体タイプ 無香料 3セット×4個(おまけ付き)](https://m.media-amazon.com/images/I/51pV-1+GeGL._SL500_.jpg)







![NHKラジオ ラジオビジネス英語 2024年 9月号 [雑誌] (NHKテキスト)](https://m.media-amazon.com/images/I/51Ku32P5LhL._SL500_.jpg)
