ABS(自動ストライク・ボールチャレンジシステム)がMLB公式戦に導入されて約1か月。早くも見過ごせないデータが浮かび上がってきた。
ABSによって見えてきた審判の正確性
米メディア『FANSIDED』のクリス・ランダース記者が、チャレンジによって判定を覆された割合が高い審判ワースト10をまとめている。最低でも9球以上チャレンジされた審判を対象にしたランキングで、トップはアンディ・フレッチャーの85.7%。ポール・クレモンス(81.8%)、ロン・クルパ(78.6%)と続き、上位8人すべてが70%を超えた。クルパやフレッチャーといった名前が並ぶことからも分かるように、リストにはキャリアを積んだベテランが多数含まれていた。
同記者は、「シーズン序盤の時点でほとんどの審判が1100~1600球を裁いているなか、チャレンジ対象となった球数はそのごく一部に過ぎない」と前置きしながらも、「判定を覆された割合が75%を超えるのは決していい数字ではなく、1試合2回というチャレンジ制限がなければ結果はさらに悪化していた可能性がある」と指摘している。
"完全ロボ審判"は避けられないのか
一方で、実際にABSと向き合う選手たちの反応はおおむね肯定的だ。米メディア『ESPN』の取材に対し、シカゴ・カブスの二塁手ニコ・ホーナーは「クリーンに機能している。試合を長くしているとも感じないし、審判は総じていい仕事をしていると思う」と語った。また、ピッツバーグ・パイレーツのエースであるポール・スキーンズも「投手だけが得をするような偏ったシステムだとは思わない。今のところうまくいっていると感じる」と述べており、当事者である投手からこうした言葉が出た点は見逃せない。

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