Kリーグ1(韓国1部)浦項スティーラーズは、今月18日に行われたリーグ戦第14節光州FC戦にて、光州が出場資格のない選手を起用した違反行為に対する異議申し立ての書類を韓国プロサッカー連盟に提出した。同国の複数メディアが報じている。
今季のAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)でJ1ヴィッセル神戸を撃破して話題になった光州だが、2年前に獲得したアルバニア代表FWヤシル・アサニの連帯保証金にあたる420万ウォン(約43万円)が未納になっていたため、昨年12月から国際サッカー連盟(FIFA)の選手登録禁止処分を受けていた。
しかし、光州の業務担当者が育児休業に入ったことにより引継ぎミスが発生し、この事実がチームや連盟に共有されることはなく、同クラブは今冬に10人以上新加入選手を登録に加えた。
大韓サッカー協会(KFA)は、今回の光州の違反は故意によるものではなかったとして、今季の試合成績没収は行わないと結論付けた。
だが、KFAの決定は「公正な競争の原則が尊重されなければならない」「サンフレッチェ広島がACL2で没収負けを宣告されたのは、彼らの違反が故意だったからでしょうか」などと、多くのサッカーファンの反発を招いた。
18日に開催された勝点19で並ぶ5位光州と6位浦項の一戦では、選手登録禁止処分中に加入したFWパク・インヒョクが決勝点を挙げて光州が1-0で勝利。勝てば順位が入れ替わる可能性があった浦項は、改めて光州の違反を強く非難し、連盟へ異議申し立てを行った。
FIFAの規定によると、公式戦に無資格選手が出場して、相手チームが試合終了後48時間以内に異議申し立てをした場合は、当該試合は0-3の敗戦とみなされる。
よって、浦項の異議申し立てが受理されれば、光州との順位が入れ替わる。また光州は今季、10人以上が選手登録禁止処分中に入団した選手であることから、今後も対戦相手チームから同じような異議申し立てを受ける可能性が高く、これから長いシーズンを戦っていく上で致命的な損失となる。
韓国ではいま、連盟が下す決定に大きな注目が集まっている。