背番号「14」は重すぎた? アルテタ待望のFWに“移籍前から...の画像はこちら >>

アーセナル移籍を果たしたギェケレシュ Photo/Getty Images

高まる期待

アーセナルに今夏最大の目玉補強として加わったスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュに、いきなり「重すぎる十字架」が課せられている。かつてリヴァプールやレアル・マドリードで活躍した元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏が、同選手の“背番号選択”に苦言を呈している。



ギェケレシュはスポルティングCPから総額最大6380万ポンドでアーセナルに加入。その移籍交渉は長期にわたり、クラブ会長との衝突やストライキを経て、ようやく北ロンドン行きが実現した。アジアツアーへの帯同は遅れ、シンガポールでのニューカッスル戦を前にファンの前に姿を見せたが、プレシーズンの初戦2試合には出場できなかった。

アーセナルにとって、長年探し続けてきた「本物のCF」の獲得は悲願であり、ギェケレシュには即戦力としての期待がかかる。だが、オーウェン氏は『talkSPORT』で「彼はもう最初の大きな失敗を犯した」と断言。その理由について、「彼は“14番”を選んだ。ティエリ・アンリという伝説の存在の影に常に晒されることになる」と述べた。

「長年FW不在に悩んできたアーセナルが、ようやく一人の男に全てを託した。そのプレッシャーは計り知れない。うまくいけばタイトルを狙えるが、失敗すればリヴァプールに差をつけられるだけだ」とも語っている。

ギェケレシュはスポルティングで公式戦102試合97得点という驚異的な成績を残し、スピードとパワーを兼ね備えた万能型ストライカーとして欧州中から注目を集めていた。移籍発表直後にはクラブ公式サイトが一時ダウンするほど背番号「14」のユニフォームが売れ、アーセナルは翌シーズンのレプリカに限りネームプリントを無料提供するサービスを開始した。


アルテタ体制のもと、ここ3年連続でプレミアリーグ2位に甘んじ、レアル・マドリードを撃破したCLでもあと一歩届かなかったアーセナル。5シーズン無冠という現実を打ち破る鍵は、ギェケレシュの両肩に託されている。

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