
この夏、イングランド2部のブラックバーンへ完全移籍し、リーグ開幕戦からここまで公式戦3試合連続ゴールを決めているFW大橋祐紀。
28歳のストライカーは、初の海外挑戦ながらJリーグの湘南ベルマーレやサンフレッチェ広島で磨いてきたゴールセンスを遺憾なく発揮。日本代表への招集を望む声もある。
そんな大橋は、ジェフユナイテッド千葉U-15から、千葉県立の八千代高校へ進み中央大学を経てプロになったことで知られる。
そこで、1999年にはインターハイを制した千葉の強豪校から日本代表となった3名の選手を紹介する。
羽生直剛
1979年12月22日生まれ
まずは、1979年生まれの黄金世代、日本が準優勝した1999年のワールドユースは大学の食堂でカレーライスを食べながら見ていたという羽生直剛。
千葉市花見川区出身の彼は、八千代高校から筑波大学を経て、2002年に地元のジェフユナイテッド市原・千葉(当時)へ加入。そこで出会ったイヴィチャ・オシム監督のもとで大きく成長し、日本代表へと上り詰めた。
「僕は代表になって本当に『嬉しい』という感覚ではなくて、『オシムさんの顔に泥を塗らないようにしなければ』というストレスとかプレッシャーのほうが強かったです」と、Qolyが昨年行ったインタビューで語っていた羽生。
2017年まで現役を続け、最後は10年ぶりに復帰したジェフユナイテッド千葉で引退。現在はFC東京のクラブナビゲーターとして“舞台裏”から首都クラブを支えている。
米倉恒貴

1988年5月17日生まれ
続いては、千葉市稲毛区出身で羽生と同じく地元のジェフユナイテッド千葉でプロ入りした米倉恒貴。
ただ、八千代高校から高卒で加入した米倉は、2002年から2011年にかけて存在した千葉のセカンドチーム「ジェフリザーブズ」でプロ1年目の2007シーズン、3試合JFLでプレーした経験を持つ。
当時はボランチが主戦場だったが、2013年に右サイドバックへ転向すると才能を一気に開花させ、2014年に移籍したガンバ大阪でも活躍。クラブが国内三冠を達成した2015年に日本代表として2試合に出場した。
その後、2019年7月に千葉へ復帰し、昨季は24試合の出場で5ゴールを記録。36歳となった今季もここまで8試合に出場している。
長澤和輝

1991年12月16日生まれ
3人目は、本日所属のベガルタ仙台から海外クラブへの移籍を前提としたチーム離脱が発表された長澤和輝だ。
東金市生まれで市原市出身という長澤は、八千代高校から進学した専修大学で関東大学リーグを3連覇。「大学No.1プレーヤー」の評価を欲しいままに、卒業後はいきなりドイツのケルンへ加入した。
2016年に浦和レッズへ移籍すると、1年目は大学時代から熱心にオファーを送っていた地元のジェフユナイテッド千葉へ期限付き移籍。翌年復帰した浦和ではACLを中心に活躍し、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の日本代表へ選出、親善試合のベルギー戦で1キャップを手にしている。
#長澤和輝 選手 チーム離脱のお知らせ#VEGALTA #PASSION_限界を超えろhttps://t.co/dgnmD0Cn4u
ベガルタ仙台【公式】 (@vega_official_) August 21, 2024
万能型へと進化した攻撃的MFは、2021年に名古屋グランパスへ加入。2023年8月からは仙台でプレーしてきたが、32歳にして再び海を渡る決断をしたようだ。