中国中部、安徽省の黄山北駅を26日午前8時37分に出発した高速鉄道G55301は、西にある同省の池州駅へと向かいました。池州と黄山を結ぶ池黄高速鉄道は、同省南部の最も美しい景勝地「両山一湖(黄山、九華山、太平湖)」をつなぐ中国の黄金観光ルートの一つです。

池黄高速鉄道の試験運行は、世界複合遺産の黄山地区が全面的に高速鉄道時代に入ることを示しています。

2019年12月に着工した池黄高速鉄道は、池州駅を西の起点とし、全線に池州、九華山、黄山西、黟県東の4駅が設置され、本線の全長は約125キロ、設計時速は350キロで、列車の試験最高時速は385キロに達します。現在は運行試験段階にあり、4月末に開通・営業の条件が整う見込みです。

黄山西駅は、黄山風景区から10キロ満たない所にあります。黄山風景区は古来、奇松、怪石、雲海、温泉、冬雪の「五絶」と豊富な歴史遺産で知られ、「天下第一の奇山」とも呼ばれています。黄山は1990年12月に世界自然・文化遺産に登録されました。

池黄高速鉄道は、武漢から杭州に至る高速鉄道の重要な構成部分でもあり、九華山、黄山、太平湖、世界遺産の「西逓村と宏村」、武漢、杭州、上海などの景勝地と都市を結び、著名な山、湖、都市を一体化した高速鉄道黄金観光ラインを形成しています。(提供/CRI)