2024年4月16日、中国メディア・新黄河によると、重慶市のモノレール駅で壁が剥がれ落ちて女性が負傷する事故があった。

記事によると、重慶モノレール3号線南坪駅2番出口で15日、エスカレーター上部にあった石壁が剥がれ落ち、破片が女性に直撃した。

SNSで拡散した写真では、被害を受けた女性が血を流してエスカレーター上で仰向けになって両目を閉じて倒れており、周囲には剥がれ落ちた壁の破片が散らばっていた。目撃者によると、事故発生当時に大きな音がし、その後ライトレールの職員が女性を安全な場所まで移したうえで救急車を呼んだという。
駅の壁が剥がれ落ち妊婦に直撃、心臓2回停止―中国

負傷した女性の家族は「女性は妊娠していて、心臓が2回止まった。命の危険から脱していない。胎児も助かるかどうかわからない」と語った。モノレールの職員は事故の発生を事実と認める一方で、「モノレールの責任区域ではないので具体的な状況は分からない」とコメントしている。

一方、事故現場を管理する万達広場の関係者は「負傷者は皮ふの傷があるだけで、大事には至っていない。このエリアは駅側の責任だ」と述べている。

この件について、中国のネットユーザーは「駅舎の安全リスクを軽視してはいけない。駅側の責任のみならず、装飾を行った会社にも逃れられない責任がある」「実際に誰に責任があるかなんて、現場の状況を調べれば分かる。被害者にとって許せないのは、責任が疑われる当事者が誰も積極的に対応しようとしないことだ」「建物の管理者は全ての出口を封鎖した上で全面的な安全検査を行うべきだ」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻)